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社外取締役メッセージ

取締役 監査等委員(社外取締役)
杉田 浩章氏

大きなビジョンの実現に向け、経営アジェンダと実行力のさらなる磨きこみに期待

ユニ・チャームは2020年10月に発表された中長期ESG目標「Kyosei Life Vision 2030~For a Diverse, Inclusive, and Sustainable World~」の下、「SDGsの達成に貢献する」ことをパーパスに掲げ、その実行に着実に取り組んでいると考えています。SDGsへの貢献に資するか否かを商品開発の重要な評価ポイントとしていることはもちろんのこと、企業活動のバリューチェーンのあらゆる要素でそれをとても大切にした取り組みを進化させながら着実に実行していると見ています。そのひとつの代表例は、「使用済み紙おむつリサイクルプロジェクト」の経営レベルでの強いコミットメントと持続的な推進です。

これらの取り組みはトップダウンだけでは進んでいきません。「共生社会」の実現というミッション、「NOLA & DOLA」というビジョン、そして「共振の経営」というバリューをつなぎ、明確に言語化して社員に浸透させるとともに、社員自らのオーナーシップで推進していく意欲を高めることにあります。日本のみならず各国の社員に浸透させることに、本社の経営層や各国のトップ層が大きな力を注いでおり、それが「Kyo-sei Life Vision 2030」の実現への強い推進力を生み出していると評価しています。特に、ここ数年の中で海外現法の社員がまさにグローバルチームとして一丸となって重要な役割を担う、ダイバーシティ&インクルージョンも大きく進展してきたと感じています。

大きなビジョンの実現に向けて、一層の進展を加速させ、グローバル社会においてなくてはならない存在であり続けるために、経営アジェンダと実行力のさらなる磨きこみに期待しています。

取締役 監査等委員(社外取締役)
ルゾンカ 典子氏

日々のビジネス課題解決の積み重ねで、「NOLA & DOLA」の実践の具現化とスピードアップを

今年度よりユニ・チャームの社外取締役を拝命しました。経営陣の皆様との会話により、今まで社外から見えなかったユニ・チャームの魅力に触れることができ、今後、さらにどのような成長を成し遂げていくのか、期待と興奮で胸を躍らせています。

いま、ビジネスをさらに成長させ、新しい価値創造を実現するには、国際社会の激しい環境変化をより素早く感知し、行動する必要があります。ユニ・チャーム独自の強みである組織力やフロンティア精神、実行力をもっと発揮するためにも、これからのビジネスに必要不可欠なデジタル技術とデータの活用を強化しなければなりません。

どのようなビジネス部門であれ、デジタル技術とデータの活用は、ビジネスにスピード感を持たせ、正しい意思決定を行うための手段であり、一人ひとりが主体的に使いこなせるようになるべきスキルです。例えば、お客様とのコミュニケーションをより円滑にするには、どのようなメディアやツールが適切なのか、お客様のニーズをより的確に理解するには、どのようなデータを活用すればニーズを先取りできるのか、どのようなアプリであれば日常的に使いやすいのか、など枚挙にいとまがありません。

また、リスク管理部門でも、さらなるデジタル技術とデータの利活用によって、より的確なリスク判断とガバナンス強化を進めることができます。こうした日々のビジネス課題の解決を積み重ねることで、「NOLA & DOLA」の実践をより具現化し、スピードアップが可能となります。

日本企業から素晴らしいグローバル企業へと成長を成し遂げたユニ・チャームの強みと、これからの価値創造の源泉でもある人材育成を両軸にした、スピード感のあるさらなる変革推進を期待しています。

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