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社外取締役メッセージ

取締役 監査等委員(社外取締役)
杉田 浩章

ガバナンスを健全に機能させて、リスクを早期に見立て、機会の獲得を最大化するような助言やアクティブな視点でのインプットを継続します

 私は2021年度よりユニ・チャームの監査等委員(社外取締役)を務め、現在は指名委員会と報酬委員会の委員長を担っています。ボストン・コンサルティング・グループの日本オフィスの経営トップを務めてきた経験や、経営コンサルタントとしてさまざまな企業経営に関わってきたバックグラウンドを活かし、当社がさらなる飛躍を果たせるよう、ガバナンスを健全に機能させて、リスクを早期に見立て、機会の獲得を最大化するような助言やアクティブな視点でのインプットを継続します。

 経営面では、採用強化や従業員のエンゲージメント向上において、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進がますます重要となり、消費者をはじめとする多様なステークホルダーからの要求も高まっています。このような環境を踏まえ、D&Iの推進を加速させ、当社の競争力強化に寄与すべく、指名・報酬委員会委員長の職責を果たしていきます。

 2023年度は2024年度にスタートした第12次中期経営計画「Project-L」策定の年であったことから、取締役会に9回参加しました。実行を担う執行サイドの答申をベースに広範かつ詳細な議論を交わすことができました。私も積極的に発言し、当社に必要なインプットができたと自負しています。特に、「長期的な目標やビジョンを達成する道のりと整合が付けられているか」「その上で長期ビジョン達成のための中期経営計画として適切な戦略がテーマアップされているか」「そのための中期的なゴールとKPIがセットされているか」「それらは誰を責任者とし実現をコミットしているか」「実現に向けた課題やチャレンジの見立てが十分にできており、必要な資源や打ち手が検討されているか」「そうした中期経営計画の重点の明確さ、納得性、実行性が担保されているか」などについて助言・提言を行いました。また、2030年を目標年とした長期目標を達成する上で、意味合い的にもタイミング的にも極めて重要な計画であることを踏まえ、時間軸を意識したインプットを心がけました。

 今後、ユニ・チャームがさらなる成長を目指すには、「インドやアフリカといったリスクの高いエリアで果敢に挑戦する」「グローバルにペットケアやウェルネスケアなどの新カテゴリーを切り拓く」「サステナビリティの推進や女性の躍進を支援する」といった事業を通じた社会課題や環境問題の解決に、これまで以上に積極的に取り組むことが大切です。このような難易度の高い取り組みによって経済価値と社会価値を両立する上でガバナンスの強化は不可欠です。社外取締役の責務もますます大きなものになるという認識を持ち、しっかり取り組んでいく所存です。

取締役 監査等委員(社外取締役)
ルゾンカ 典子

専門性を活かした提案や、戦略性と現場の肌感覚を併せ持つ助言を通じてユニ・チャームの経営に携わっています

 ユニ・チャームの監査等委員(社外取締役)に就任して1年が経ちました。社員や経営陣の熱意あふれる戦略への取り組みや、現場での真摯な対応に「共振の経営」の力強さを感じながら、熱いディスカッションに私も参加しています。熱気あふれるプレゼンテーションに触発されつつ、社外取締役として消費者や株主の皆様をはじめとするステークホルダーの視点でのコメントを心がけています。時には私の専門性を活かした提案や、戦略性と現場の肌感覚を併せ持つ助言を通じてユニ・チャームの経営に携わっています。

 私が特に大切にしているのは、唯一の女性取締役という視点であり、女性に軸を置いた価値創造の追求です。一人ひとりのお客様のライフタイムバリューの最大化は当社の事業展開にとっても極めて重要であり、実現には多様な視点に基づくさまざまなアクションを実行しなければなりません。第12次中期経営計画「Project-L」は、常に女性を基点に発想し、そこにフォーカスすることで、2030年までに世界一を目指しています。アジア諸国をはじめ参入マーケットでは多様化が進展しており、当社の強みである女性を基点とした商品開発力やマーケティング力を活かすことで、さらなる進化を成し遂げられるのではないかと思います。

 ユニ・チャームの強みを活かした経営を考える上で欠かせないのは、デジタル技術とデータの利活用です。「これまで培ってきたノウハウを、いかに効率的にビジネスの知見として活かすのか」「いかにしてお客様のニーズに的確かつタイムリーに対応していくのか」「いかにしてお客様の潜在ニーズを先取りし、新しい商品やサービスを提供するのか」などの観点で、私たちの生活に浸透したスマートフォンやアプリケーションを通じて得たデータをフル活用し、一人ひとりのお客様に寄り添い、ニーズに応え続けるユニ・チャームであってほしいと願っています。

 ユニ・チャームに関わる全てのステークホルダーの皆様と自分らしさを大切にしながら、コーポレート・ブランド・エッセンス「Love Your Possibilities」を体現し、サステナブルでより豊かな毎日を実現したいと思います。

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