1. 総合TOP
  2. 採用情報TOP
  3. innovationstories

Innovation Stories

常識に挑み、社会に新しい価値を生み出し続けるユニ・チャーム。世界中の一人ひとりの夢に、誰よりも深く本気で向き合うことで、これまで数々のイノベーションを起こしてきました。毎日の生活に不可欠なものだからこそ、私たちの仕事が、新たな「習慣」や「常識」を生み出すことに繋がります。

女性の不安を払拭し、社会進出をバックアップ。
− 1976年 薄型ナプキン『チャームナップミニ』発売 −

かつて生理用ナプキンは、「モレ」に対する女性たちの不安を、「厚さ」で解決するのが常識でした。しかし、厚いナプキンは動きにくく、使用感もイマイチ。女性の活動を制限する一因でもありました。そこでユニ・チャームは、「厚くなければ本当にモレは防げないのか」と、当時は誰も疑わなかった常識を疑い、新製品の開発に着手。その結果、従来の半分から三分の一の薄さの『チャームナップミニ』を完成させ、それまでの常識を覆しました。「まだ、お厚いのがお好き?」と問いかけるCMも大きな反響を呼び、ユニ・チャームの生理用ナプキンは、女性の社会進出に大きな役割を果たしました。

かつてない発想で、日本に赤ちゃん用の紙おむつを。
− 1981年 赤ちゃん用紙おむつ『ムーニー』発売 −

女性の社会進出を背景に、子育ての負担軽減が求められ始めた1980年代の初め。他社が9割のシェアを握る赤ちゃん用紙おむつ市場に、まったく新しい発想で挑んだのがユニ・チャームでした。会社を動かしたのは、ある若手開発部員の熱意。「立体感を出して赤ちゃんのおしりにフィットさせる」というアイデアを何度も却下されながらも、決して諦めることなく、当時の社長・高原慶一朗に商品開発を直訴しました。しかし経営会議の結果は、反対多数。ところが、その結果を見て、高原は「大半が賛成するものは、もう古く、遅い」と考え、逆に開発を決意。こうして生まれた『ムーニー』は、高い支持を受け、日本に赤ちゃん用紙おむつが急速に普及するきっかけとなりました。

紙おむつの常識を変え、子育てにイノベーションを。
− 1992年 はかせるおむつ『ムーニーマン』発売 −

毎日のおむつ交換は、赤ちゃんとの格闘技のようなもの。ジッとできない赤ちゃんを無理やり寝かせておむつを替えようと苦戦するママの様子を観察していた開発部員が、「赤ちゃんだけでなく、ママも紙おむつのユーザーだ」と気づきました。ママのために「赤ちゃんを立たせたまま脱着できるおむつを作ろう」。こうして、おむつを「つける」から「はかせる」という発想の転換が行われ、立ったままはかせられる世界初のパンツ型紙おむつ『ムーニーマン』が誕生しました。

紙おむつの技術から、革新的なナプキンをスピード開発。
− 1993年 立体サイドギャザー付ナプキン『ソフィサラ サイドギャザー』発売 −

薄いナプキンによって生理の日でも活動的な時間を得た女性たちが、次にもっとも恐れたのは「横モレ」でした。その解決のヒントとなったのが、ユニ・チャームが紙おむつで培ったギャザー機能。おむつのギャザーを立体化し壁をつくれば、「横モレ」は格段に減るだろう。それまでの技術の積み重ねがあったため試作に時間はかからず、消費者テストでは8割の女性が「続けて使いたい」と回答。こうして、立体サイドギャザー付ナプキン『ソフィサラサイドギャザー』が生まれました。今では常識となったギャザー付きナプキンには、ユニ・チャームが培った紙おむつの技術が活かされているのです。

高齢者の尊厳を守り、寝たきりゼロの社会へ。
− 1995年 大人用パンツおむつ『ライフリー リハビリパンツ』発売 −

介護用のおむつは介護者の作業能率を考えたものが多く、赤ちゃんのように寝かせられておむつを替えられることは、高齢者の自尊心を損ない、ベッドから自分で起きあがろうという気力を奪ってしまうものでした。さらには、自分でパンツをはくことや、上体を起こす、トイレまで移動するという運動の機会を失い、結果的に介護用おむつが「寝たきり」を増やす一因にもなっていたのです。そこで、ユニ・チャームは、介護者だけではなく、高齢者の視点に立って自立をサポートする『ライフリーリハビリパンツ』を開発。この商品の発売は、日本の寝たきり高齢者を15%減少させるという社会現象にも発展しました。

買いたくても買えなかった人に、ユニ・チャームの品質を。
− 2007年 『マミーポコパンツ スタンダー』発売 −

高品質ブランドとしてASEANで不動の地位を築いていた「マミーポコ」。その品質を、すべての赤ちゃんに届けるために、ユニ・チャームはこれまで経験したことのないエコノミー市場へと挑戦しました。さまざまな国の競争環境やニーズの調査を行い、インドネシアをリードカントリーに設定。ニーズの少ない機能を削ぎ落とし、現地生産で物流コストをカットすることで、高品質と低コストの両立を実現しました。高品質なおむつを「買いたくても買えなかった人に届けたい」というユニ・チャームの志は多くの小売店様から賛同をいただき、計画以上の出荷を達成。ユニ・チャームの品質を、世界中の赤ちゃんへ届けるための第一歩を踏み出しました。

飼い主の悩みに向き合って生まれた、愛犬との幸福な時間。
− 2011年 犬用排泄ケア商品『オス用おしっこオムツ』発売 −

ペット用の紙おむつといえば高齢犬の介護用で、オス・メス兼用が常識だった時代。オス犬は、性器の位置がお腹の下にあり、形状が合わず「漏れ」が発生することが多く、また使用用途としてマーキング対策があることも分かりました。そんな悩みに応えるべく、ユニ・チャームの開発者たちは、オス犬専用の紙おむつの開発を決意。活発に動き回る犬にも簡単に固定でき、さらにさまざまな体格にも対応できように、何百パターンという試作を重ねました。そしてたどり着いたのが、「お腹に巻く」というシンプルな形。こうして発売された『オス用おしっこオムツ』は、使いやすい形状が話題を呼び、ペット用紙おむつ市場の拡大を牽引する二桁成長を記録。愛犬の失禁で悩んでいた飼い主の方から多くの感謝の言葉が寄せられ、飼い主と愛犬の快適な時間を生み出しました。

特許庁第一号案件として、約80件の知的財産権を一括取得。
− 2013年 赤ちゃん用紙おむつ『ムーニー エアフィット®』発売 −

世界初の「はかせるおむつ」として誕生したムーニーマンは、時代とともに進化を続け、常に赤ちゃんに「やさしい」商品を提案してきました。そして、新たに目指したのが「限りなく下着に近い紙おむつ」。下着のような立体成形を取り入れることで、赤ちゃんをゴムで締め付けずにモレを防ぐことを目指しました。開発には多くの難題が立ちはだかりましたが、開発者たちの情熱と技術力を結集させ、立体裁断を盛り込んだ超高速生産技術や、赤ちゃんの骨格にフィットさせるための伸縮素材、ママの使いやすさも考えたテープ止め部分の素材など、次々と新技術を開発しました。これらの新技術は特許庁「事業戦略対応まとめ審査」の第一号に選ばれ、約80件もの知的財産権を一括取得する快挙を達成。通常なら10年はかかるといわれた新商品の開発を、わずか3年で成し遂げました。

©DISNEY

Based on the "Winnie the Pooh" works by A.A. Milne and E.H. Shepard.