3分でわかるユニ・チャーム チャプター3
ユニ・チャームが実現したいこと
第12次中期経営計画(2024~2026年)
現在アジアを中心に所得水準の高まりに伴って中間層世帯が拡大し、女性の可処分所得が増加しています。この状況は女性の社会進出が進むにつれて、今後はアジアだけでなく中東、アフリカ地域にも拡大し、女性が消費トレンドを生む時代になると予測しています。このような変化を踏まえ、当社の事業との親和性が高い女性にまつわるメガトレンドを取り込み、女性躍進を象徴する世界一の企業へと成長するための土台を築くべく、 2024年度に開始した第12次中期経営計画のタイトルを「Project-L」としました。
この「L」には“Lady”“Life”“Love”の3つの意味を込めています。
2024年度から2026年度の3ヵ年は、女性を基点に発想し、そこにフォーカスすることで、世界中のあらゆる生活者とペットのライフタイムバリューを最大化し、当社の相対価値の向上と「共生社会」の実現に貢献することを基本方針として、 2026年度に売上高1兆1,500億円を達成することを目指します。
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ユニ・チャームグループの中長期財務目標と実績
2024年度からの3ヵ年を対象とした第12次中期経営計画では、戦略を確実に実行することで2026年度売上高1兆1,500億円、 CAGR6.9%、コア営業利益15.8%、ROE15%の達成を目指します。初年度となる2024年は、売上高10,060億円( 6.8%増収)、コア営業利益1,440億円( 12.5%増益)と、それぞれ過去最高を更新する計画です。
事業戦略を支える健全な財務体質の維持・向上を実現するためには、営業キャッシュ・フローの創出力の最大化を推し進め、不織布・吸収体事業のさらなる成長投資を優先しながら、株主還元との両立を図ることが重要と考えます。そのような中、第12次中期経営計画期間も引き続き人的資本の拡充、 SX (サステナビリティ・トランスフォーメーション)投資に力を入れていくとともに、海外のフェミニンケア事業の安定的な成長を軸に、アジアの介護ケア市場やペットケア市場などの成長市場への投資を拡大するほか、アフリカ重点6ヵ国(エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、コートジボワール、ガーナ)や、インド周辺国などへの積極的な投資を行っていきます。また、日本や中国といった成熟市場においては、デジタル技術を活用し、ライフサイエンスやデータサイエンスを駆使することで、新たな価値創造につながるDX投資を積極的に進めます。また、環境面においても、 GHG排出量の可視化に向けた投資も実施し、「見えて・測れて・手が打てる」状態を構築することでGHG排出量の削減を促進していきます。
このように、 2024年度は将来を見据えた投資を強化しつつも、価値転嫁の推進や原材料関連のコストダウンなどを通じて粗利率を改善し、コア営業利益率は0.7P向上の14.3%を目指します。
株主還元方針は、第12次中期経営計画においても、継続的な成長を実現するための事業投資を優先しつつ、中長期的な連結業績の成長を基礎に、安定的かつ継続的な増配を実施し、自己株式の取得についても必要に応じて機動的に行うことで、引き続き、株主配当と自己株式取得とを合わせて総還元性向50%を目安に利益還元を行います。