1. 総合TOP
  2. 企業情報
  3. ニュースリリース一覧
  4. 2021年
  5. 生理管理アプリ「ソフィ」から、生理・PMSのビッグデータ解析を発表 生理痛は年齢とともに変化

2021年07月01日

生理管理アプリ「ソフィ」から、生理・PMSのビッグデータ解析を発表
生理痛は年齢とともに変化

ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)の生理用品ブランド「ソフィ」は、2021年3月に配信開始した、生理日管理に加え生理痛やPMS※1などの生理にまつわる悩みをサポートするアプリ『ソフィ 生理日管理&生理不調ケア』より、生理・PMSのビッグデータ解析を進めており、今回、第1弾として年代別の生理痛についての解析結果をご報告いたします。

これまで日本では生理・PMSに関するデータが少なく、生理のある女性に対して、事実に基づいた生活改善方法を提供することが出来ていませんでした。

そこで、中期的な女性のQOLの向上を目的に、アプリ開発に協力いただいた一般社団法人Luvtelli Tokyo&New York(代表:細川モモ)に、アプリの利用者データを用いて、生理・PMSのビッグデータ解析を進めていただきました。

 

※1 PMS(月経前症候群)とは、生理前のイライラ、腹痛、頭痛などの不快症状。

アプリデータ分析結果 ~生理痛は年代ごとに変化~

女性の7割※2が悩んでいる「生理痛」が、年代を重ねるにつれて軽いと感じる人の割合が多くなることが分かりました。これまでは、年齢と共に月経痛は軽減するのが一般的と言われていましたが、詳細な割合については明らかとなっていませんでした。

生理痛は、子宮内にある子宮内膜を体外に排出する際に、子宮にかかる圧力により、プロスタグランジンという痛みの誘発物質が分泌することで起こるため、生理の出血量が影響していると考えられています。

アプリでは、生理痛レベルを利用者が「なし」「軽め」「やや重い」「重い」の4つの選択肢から選び毎日入力していただきます。

10代〜50代女性の回答データを解析した結果、「重い」と回答した割合が10代では41.8%を占めたのに対して、20代では37.7%、30代では30.0%、40代は24.4%、50代は17.0%と、年齢を重ねるにつれて減少傾向にありました。また、「軽い」「やや軽い」は30代以降は年代ごとに増加傾向であることが分かりました。

 

※2 ユニ・チャーム調べ

産婦人科医による考察

生理痛は、通常、排卵すると子宮内膜が厚くなり、厚くなった内膜を子宮外に排出するときに痛みを伴うと考えられます。若年女性では、ホルモン分泌も活発で子宮の反応も良いため、きちんと月経周期が確立してくる20代以降では、月経痛は重めになると考えられます。年齢が上がるにつれて、ホルモン分泌の低下や、内膜が厚くならない場合などの理由に加え、出産に伴い子宮頸管部分が広がり、出血や内膜を排出しやすくなることも、月経痛が軽くなる理由と考えられます。

10代女性で「なし」や「軽め」がやや多めなのは、まだ排卵周期がきちんと確立されていない場合もあり、あまり軽すぎる月経の場合も排卵しているかなどのチェックが必要となります。また年齢が高くなるにつれて、月経痛がひどくなった場合などは、子宮筋腫や内膜症などの病気が出てきていることも考えられるので、診察が必要となります。今まで経験的に言われていたことが、ビッグデータ解析により、裏付けられたことは、診療を行う上でも意義の高いことと考えられます。

監修者

佐藤病院グループ 代表/産科婦人科舘出張 佐藤病院 院長

順天堂大学医学部大学院を卒業後、同大学付属病院勤務を経て、現在、産婦人科舘出張(さんかふじんかたてでばり)佐藤病院 院長。

女性の生涯にわたる心身の健康を支援していくことをライフワークと考え、予防医療の観点からNPOラサーナ理事としても活動。

〈資格〉医学博士/日本産婦人科学会専門医/日本生殖学会生殖医療専門医/日本医学学会認定ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医/日本抗加齢医学会専門医/日本スポーツ協会公認スポーツドクター

協力者

一般社団法人Luvtelli 代表理事

予防医療・栄養コンサルタント 細川モモさん

東京、大阪、名古屋などで「働き女子3000名調査」を実施、現代の女性の健康状態・栄養状態の課題に精通。卵巣年齢共同研究などの共同研究も複数。働く女性のための「まるのうち保健室」をオープン。現代の働く女性ならではの身体の悩みにアドバイス・健康指導を行っている。 

 

大学研究員

奈良岡佑南 博士(医学)

順天堂大学大学院医学研究科修了。女性アスリートのコンディショニングに関する研究を行う。

また、予防医学を第一線で研究する一般社団法人Luvtelliのサポートにあたり、働く女性の健康指導や3000名以上の女性の体組成や栄養に関する分析・研究を行う。

 

Luvtelli Tokyo&New York

日本に予防医療を普及するために代表の細川モモ(予防医療・栄養コンサルタント)の呼びかけにより2009年に発足したプロジェクトチーム。

2014年度に三菱地所と東京丸の内に「まるのうち保健室」をスタートさせ、「働き女子1000名白書」を発表。

ビッグデータの解析を通じて、生理・PMSの解明に貢献し、女性のQOL向上を目指している。

日本栄養士会「84セレクション」/ 人気育児雑誌が選ぶ「ペアレンティング・アワード2018」 受賞。

HP:http://www.luvtelli.com/

Facebook:https://www.facebook.com/luvtelli/

 

 

『ソフィ』アプリ ブランドサイト

アプリ『ソフィ 生理日管理&生理不調ケア』 配信を通じて、貢献する「SDGs 17の目標」

アプリ『ソフィ 生理日管理&生理不調ケア』 の配信は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記項目に貢献するとユニ・チャームでは考えております。

 

3.すべての人に健康と福祉を 

 

 ユニ・チャームは商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、SDGsの目標達成に貢献することを目指しています。これからも事業を通じて、環境保護や社会課題の解決に貢献します。

 <<本件に関するお問い合わせ先>>

ユニ・チャーム(株)企画本部広報室   TEL:03-6722-1019

このページをシェアする