2017年08月02日
慶應義塾大学と生理用ナプキン違い※1によるダンス中のストレスを検証
伸縮ナプキン※2は、軽いダンス中のストレスを軽減
ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は生理用品市場を牽引するメーカーとして、女性をサポートするための様々な商品やサービスを提供しています。今回、軽いダンス中の生理用ナプキン違い※1によるストレス軽減効果について、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科の満倉 靖恵准教授と共同で「感性アナライザ※3」による脳波測定にて検証しました。
- 同じ生理用ショーツ着用
- 伸縮ナプキンとは、ストレッチ性のある吸収体を搭載したナプキンを指す。
- 感性アナライザ(慶應義塾大学満倉准教授と株式会社電通サイエンスジャムの共同開発)とは、ヘッドセットをつけて簡易的に計測した生体信号を解析し、5つの項目「好き」「興味」「集中」「ストレス」「眠気」について評価結果をビジュアル化できる簡易脳波計。
検証のまとめ
- ダンス前と軽いダンス中の「ストレス」を感性アナライザ※3で測定し比較したところ、軽いダンス中は「ストレス」が有意に低い結果を示した。
- ノ生理用ショーツのみ着用及び生理用ナプキン違い※1におけるダンス前と軽いダンス中の「ストレス」を検証したところ、伸縮ナプキン※2は、生理用ショーツのみ着用のナプキンがない状態に近い傾向を示した。
- 安静時のストレスが高い群は、ダンス中のストレス軽減が顕著であった。
検証の背景
近年、社会進出やライフスタイルの変化に伴い活動的な女性が増える中、月経周期によるホルモン分泌の変化から、ストレスを抱えるなど、心身ともに影響を受ける女性も多くいます。当社は、生理用品市場を牽引するメーカーとして、生理期間も自分らしく過ごしていただけるようサポートしたいと考えています。
そこでこの度、生理用ナプキン違い※1によるストレス軽減効果について、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科の満倉 靖恵准教授と共同で「感性アナライザ※3」による脳波測定にて検証しました。
検証の概要
検証対象: 20代、30代女性 20名
実施期間:2016年6~9月、非生理期
試験方法:
- 試験になれるため、軽いダンスの動き(TVゲームを使用した踏み台ダンス )を練習し5分安静。感性アナライザ※3を装着し、もう一度軽いダンスを練習し5分安静。
- 1の後、「生理用ショーツのみ着用」「伸縮ナプキン※2を装着」「一般的な生理用ナプキンを装着」のそれぞれの状態で、「装着-安静(5分)-軽いダンス(4分)-安静(5分)-VAS(Visual Analog Scale)※4」を行い、感性及び主観値を測定した。試験順はランダムに実施し、安静は開眼で同一壁を見て過ごした。
- VAS (Visual Analog Scale)とは、検証対象者の主観値の評価手法です。紙の上に10cmの線を引いて、左端に0、右端に100と書き、各質問に対して、0〜100の間のどのあたりになるのかを示していただく評価です。
検証の結果
(1)感性「ストレス」評価の結果
- 前安静と軽いダンス中のストレス(20名平均値)は「生理用ショーツのみ着用」時は有意に低下し、「伸縮ナプキン※2を装着」時には有意低下傾向を示した。
- 前安静のストレスが高い群(10名)は、軽いダンス中のストレス低減効果は顕著で、「伸縮ナプキン※2を装着」時にも有意に低下した。
(2)VAS(Visual Analog Scale) ※4検証の結果
VAS の主観において「伸縮ナプキン※2」は「一般的ナプキン」に比べ、「つけ心地が良い」「体が馴染む感じ」など全ての項目で高い評価をいただいた。
検証の考察
感性アナライザ※3を用いて、ダンス前と軽いダンス中の「ストレス」測定を行なったところ、いずれもダンス中の「ストレス」は低い傾向を示し、「生理用ショーツのみ着用」は有意差あり、「伸縮ナプキン装着※2」は有意傾向を示した。さらに、「前安静のストレスが高い群(10名)」のダンス前とダンス中の「ストレス」を比較したところ、「前安静の高いストレス群」のダンス中の「ストレス」軽減効果は大きく、「生理用ショーツのみ着用」「伸縮ナプキン装着※2」ともに、有意差ありの結果となった。また、VAS(Visual Analog Scale)※4評価でも、「伸縮ナプキン※2」は、「生理用ショーツのみ着用」に近い傾向を示した。
これらにより、ストレスが高い人ほど軽いダンス中にストレスが軽減し、「伸縮ナプキン※2」は、「一般的ナプキン」よりも「生理用ショーツのみ着用」に近いことが示唆された。
研究参加メンバー
慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 満倉 靖恵氏
ユニ・チャーム株式会社 共生社会研究所 寺岡 裕美
ユニ・チャーム株式会社 共生社会研究所 菅 文美
ユニ・チャーム株式会社 共生社会研究所 石川 浩樹
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 満倉 靖恵氏のコメント
感性アナライザ※3は、動いている際のノイズ処理なども適切にできているので、動いていない時と同様の脳波が取れています。
今回、ストレスの高い人が軽いダンス中にストレスが下がるのは、本来ストレスを常に感じている人が軽い運動をすることで、ストレスを軽減できることが考えられます。好きな動きや軽いダンスは、ストレス自体を瞬間的に忘れているという人間の本能に起因していると考えられます。
今回の検証によって、伸縮ナプキン※2は、軽いダンス中に生理用ショーツのみの着用に近いストレスの状態であることが示されました。生理期の女性は一般的にストレスが高い傾向があります。従って、伸縮ナプキン※2を選択することで、生理用ショーツのみの着用と同じくダンスなど軽い運動によって、ストレス軽減効果が期待できます。
当社のコメント
今回の検証により、特にストレスが高い人は、軽いダンス中にストレスが軽減され、ナプキンの選び方によって、軽減効果に違いがあることがわかりました。
当社では、生理に関する様々な商品やサービスを提供することで、生理中においても、できるだけ普段どおりに快適に過ごしていただけるような提案を、今後も行ってまいります。
学会発表
今回の研究の一部は、一般社団法人電気学会 知覚情報研究会(1月7日、8日、場所:富山県)で発表されました。
ご案内
本研究は、2017年9月上旬に中国で新発売予定の『口袋魔法S』の技術に応用されております。
<<本件に関するお問い合わせ先>>
一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019
流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部 TEL:03-6722-1007
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