2017年03月27日
「尿もれ不安をかかえる高齢者とペット※1」に関する意識調査を実施
外出習慣にペットが寄与し、9割が認知機能低下の抑制を実感※2
〝人とペットの共生″で「外出」「会話」「社交性」を生む生活リズムが重要
ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、一人ひとりの〝生活者″の心と体の健康をサポートする企業として、赤ちゃんからお年寄りまで様々な世代に向けた商品やサービスを提供しています。この度、高齢化の進行に伴う「外出不安」や「認知機能の低下」といった社会問題の改善につながるきっかけを探る為、「尿もれ不安をかかえる高齢者とペット(犬)」に関する意識調査を実施しました。今回はその調査結果の一部をご報告します。
- 本文中のペットは犬を対象にしています。
- 現在犬を飼う方が、認知機能低下の抑制に効果的と感じている実感値。
《意識調査のまとめ》
ペット(犬)を飼っている方:
- 外出頻度が週3回以上79%と高く、非飼育者に比べ12%高い。
- 家族やそれ以外の人と会話が増えると92%が回答。非飼育者に比べ48%高い。
- 対人関係が増え社交的になったと78%が回答。非飼育者に比べ51%高い。
- 老化予防や認知機能の低下抑制に効果があると90%が回答。非飼育者に比べ46%高い。
- 認知機能低下の抑制に「外出・運動」86%「会話」69%「ペット(犬)とのふれあい」36%が効果的と回答。非飼育者と比べ、「外出・運動」45%「会話」34%「ペット(犬)とのふれあい」34%高い。
調査の背景
2016年5月当社が尿もれ経験者を対象に実施した調査から、尿もれは気持ちの落ち込みを引き起こし、2人に1人が「日常生活への影響」を与えることが確認できています。また、60代・70代では、4人に1人以上が週5日以上「家から出ない」と回答し、外出せず「閉じこもり」傾向にあります。さらに「外出不安」は、筋力の衰えや心身への影響に加え、認知機能が低下するリスクを高めることが明らかとなっています。そのような現状において重要なのは、「社会とのつながりを持ち意識して外出すること」と東京都健康長寿医療センター研究所の藤原先生は指摘します。当社では、外出のきっかけや外出を継続する目的の1つとして、“ペットとの共生”があると考えています。少子高齢社会を背景に、飼い主とペットの信頼関係は高まり、「ペットは大切な家族の一員であり人生のパートナー」と捉える高齢者が増えています。
そこでこの度、50歳以上の男女を対象に、「尿もれ不安をかかえる高齢者とペット(犬)」に関する意識調査を実施しましたので、その調査結果の一部をご報告します。
調査の概要
調査内容:「尿もれ不安をかかえる高齢者とペット(犬)」に関する意識調査
調査対象:尿もれ不安がある50歳以上の男女
回答者数:163人(犬飼育者108 人)
調査期間:2017年2月24日~3月2日
調査方法:マイナビニュース インターネット調査
調査結果
(1)あなたは1週間に何回程度外出しますか?
⇒ペット(犬)飼育者は外出頻度が週3回以上79%と高く、非飼育者に比べ12%高い。
(2)ペット(犬)と暮らすことで、家族やそれ以外の人と会話の頻度が増えましたか?
- 非飼育者は、ペット(犬)と暮らすことを想定して回答。(増えると思いますか?)
⇒ペット(犬)飼育者の92%が、家族やそれ以外の人と会話が増えると回答。
非飼育者に比べ48%高い。
(3)ペット(犬)と暮らすことで、対人関係が増え社交的になりましたか?
- 非飼育者は、ペット(犬)と暮らすことを想定して回答。(なると思いますか?)
⇒ペット(犬)飼育者の78%が、対人関係が増え社交的になったと回答。
非飼育者に比べ51%高い。
(4)あなたは今の生活に潤いや安らぎを感じますか?
- 非飼育者は、ペット(犬)と暮らすことを想定して回答。(感じると思いますか?)
⇒ペット(犬)飼育者の72%が、生活に潤いや安らぎを感じていると回答。
非飼育者に比べ21%高い。
(5)ペット(犬)と暮らすことで、健康になりましたか?
- 非飼育者は、ペット(犬)と暮らすことを想定して回答。(なると思いますか)
⇒ペット(犬)飼育者の79%が、ペット(犬)と暮らすことで健康になると回答。
非飼育者に比べ39%高い。
(6)ペット(犬)を世話することは、老化予防や認知機能の低下抑制に効果があったと感じましたか?
- 非飼育者は、ペット(犬)の世話をすることを想定して回答。(あると感じますか?)
⇒ペット(犬)飼育者の90%が、老化予防や認知機能の低下抑制に効果があると回答。
非飼育者に比べ46%高い。
(7)認知機能の低下の抑制には、何が効果的だったと思いますか?
⇒ペット(犬)飼育者は、認知機能低下抑制に「外出・運動」86%「会話」69%「ペット(犬)とのふれあい」36%が効果的と回答。非飼育者と比べ、「外出・運動」45%「会話」34%「ペット(犬)とのふれあい」34%高い。非飼育者は、ペット(犬)の世話をすることを想定して回答。
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所 藤原先生のコメント
ペット(犬)と暮らすことは外出習慣のきっかけとなり、認知機能低下の抑制に効果が期待されます
超高齢社会では、シニアの知恵と経験は財産です。とはいえ、それを活かすには、健康長寿であることが重要です。高齢化が進む現在において、2025年には高齢者の5人に1人が認知症にかかると予測されています。残念ながら認知症には、まだ特効薬はなく、普段の生活の中で認知症を予防することが非常に重要となります。最近の研究では、認知症の発症を遅らせる方法として、目的をもって外出し、新たな出会いや体験を増やすことが一番の処方箋だということがわかってきています。しかし、高齢になり、尿もれなどの排泄トラブルの不安から、ついとじこもりがちになってしまう方々がいます。今回の調査結果にもあるように、飼い主にとって、ペット(犬)との暮らしが外出機会につながり、人とのかかわりが生まれることがあります。認知症予防に効果が期待されます。「社会参加+歩行」で認知症を予防し、健康長寿を実現していきましょう。
当社の考察
今回の意識調査から、尿もれ不安をかかえる50代以上の方々にとって、ペット(犬)との暮らしは、外出頻度の向上など社交的な生活リズムをつくると考えられます。また、「外出機会」「会話の頻度」「社交性」を高めるきっかけの一つとなり、老化予防や認知機能低下の抑制につながると実感していることがわりました。尿もれの不安から外出を控えることは、運動の機会が減り、心身の健康に弊害となる懸念があります。人とペットのケア用品を通じて、外出の機会を生み出し、リズムある生活を継続し「人とペットがいつまでも健康で、幸せに暮らせる共生社会」の実現をサポートしていきます。
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一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019
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