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2016年09月20日

9月21日「世界アルツハイマーデー」に先駆け
ユニ・チャーム、「認知症に関する調査結果」発表

外出頻度が低いほど認知機能が悪化

~『ソーシャル・ウォーキング』で認知症予防を推進~

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、認知症予防のための『ソーシャル・ウォーキング』を考案し、その浸透を通して健康寿命延伸への貢献に取り組んでいます。この度、9月21日の「世界アルツハイマーデー」に先駆け、2015年5月から継続して行う「認知症に関する調査結果」を発表します。

外出を楽しむ夫婦(イメージ) 外出を楽しむ夫婦(イメージ)

外出を楽しむ夫婦(イメージ)

調査のまとめ

  • 介護されている方が1年前と比べて認知症の症状が「悪化した」と介護者の約6割(55.9%)が回答。
  • 外出頻度が「週3日以上」の方は「認知症自立度」は悪化せず、1年前のスコアを維持していることが明らかになった。
  • 「基本的生活動作」や「生活意欲」といった面でも、外出頻度の高い方の方が1年後のスコアが高い傾向にあることが明らかになった。

9月21日「世界アルツハイマーデー」とは

1994年9月21日、国際アルツハイマー病協会が英国エディンバラで開催した第10回国際会議を機に、世界保健機関(WHO)の後援を受けて「記念日」として宣言しました。さらに9月は「世界アルツハイマー月間」と定められ、毎年世界の70以上の国と地域で、認知症患者を抱える家族団体などが、疾病に関する理解の向上を図ったり、患者や介護者の方々を支援したりする活動が展開されています。

調査概要

調査対象:

・40歳以上の介護者(男性・女性)

・被介護者がADL1~4の方(ADL1「ひとりで歩ける」ADL2「介助があれば歩ける」

 ADL3「歩けないが、介護があれば立つことが出来る」

 ADL4「立てないが、介助があれば座る事が出来る」)

調査内容:介護する方から見た、1年前と比較した被介護者の、認知症の症状・基本的生活動作・生活意欲について回答。

回答者数:639人

調査期間:2015年5月・2016年5月

調査方法:インターネット調査

「介護」する方から見た被介護者の1年後の認知症状の変化

(1)1年前と比べて認知症の症状がどう変化しましたか?

1年前と比べて認知症の症状が「悪化した」と約6割(55.9%)が回答。

ADL(Activity of Daily Living 日常生活動作)で示すお身体の状態に関わらず、認知症の

症状は1年経つと、多くが悪化していると感じられていることが確認できます。

1年前と比べて認知症の症状がどう変化しましたか? 1年前と比べて認知症の症状がどう変化しましたか?

外出頻度と「認知症自立度」※1との関連性

(2)外出頻度別に1年後の「認知症自立度」を算出

外出頻度が「週3日以上」と、「週1~2日」や「月1~2日以下」とで認知症自立度を比較した結果、外出頻度が「週3日以上」の方は「認知症自立度」は悪化せず、1年前のスコアを維持していることが明らかになりました。

  • 認知症高齢者の日常生活自立度。高齢者の認知症の程度を踏まえた日常生活自立度の程度を表すもので、介護保険制度の要介護認定においてこの指標が用いられています。数値が低いほど自立度が高いといえます。

認知症自立度判定

ランク1:認知症の症状はない

ランク2:レベルI 何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。

ランク3:レベルII 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。

ランク4:レベルIII 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、介護を必要とする。

ランク5:レベルIV 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。

ランク6:レベルM 著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。

認知症自立度判定 認知症自立度判定

外出頻度と基本的生活動作・意欲のスコアとの関連性

(3)外出頻度別に1年後の「基本的生活動作」と「生活意欲」を分析

外出頻度別に1年後の「基本的生活動作」と「生活意欲」を分析 外出頻度別に1年後の「基本的生活動作」と「生活意欲」を分析

認知症自立度以外にも、食事や入浴などの「基本的生活動作」や、起床や食事などにおける「生活意欲」といった面でも、外出頻度の高い方の方が1年後のスコアが高い傾向にあることが明らかになりました。

時間を経ることで多くが症状の進行する認知症に関し、外出頻度が高い場合、外出頻度が低い方よりも症状が悪化しづらいこと、また外出の頻度は認知機能に留まらず、基本的な生活動作や意欲など心の面にも大きく影響を与えていることが明らかになりました。

尿もれによる「日常生活への影響」から、外出不安で「閉じこもり」傾向

尿もれ経験者の2人に1人が「日常生活への影響」を実感し、60~70代の4人に1人が

「閉じこもり」傾向にある。

http://www.unicharm.co.jp/company/news/2016/1204042_3942.html

『ソーシャル・ウォーキング』で認知症予防

上記の調査結果から、認知症自立度の悪化を食い止めるためには、「外出」と「自分で〇〇する意識」が大切であることが推測できます。当社の考案した『ソーシャル・ウォーキング』は、地域の名所探しや地域活動への参加など、“自ら目的を持って”社会と触れ合いながら行う“ウォーキング(=外出)”であり、その双方を満たすプログラムです。

http://www.unicharm.co.jp/company/news/2016/1204387_3942.html)

『ソーシャル・ウォーキング』お勧め度チェックリスト

以下項目に1つでも該当したら、『ソーシャル・ウォーキング』を生活の中に取り入れることをおすすめします。

  • 足腰に自信がない
  • 速く歩くことができない
  • 散歩や体操などの習慣がない
  • 家族以外の人との交流がほとんどない
  • 仕事やボランティアなどの役割がない
  • 趣味などの楽しみがない
  • 日々の暮らしに充実感がない
  • 歩幅が狭い
  • 尿漏れの不安があって外出を控えがちである

『ソーシャル・ウォーキング』体験イベント

※申し込みは終了しております。

 

・東京会場

日時:2016年10月6日(木) 9:00集合(12:00頃終了予定)

場所:[講義]リファレンス新有楽町ビル貸会議室/[実技]日比谷公園

 

・大阪会場

日時:2016年10月7日(金) 9:00集合(12:00頃終了予定)

場所:[講義]大阪城ホール コンベンションホール/[実技]大阪城公園

 

『ソーシャル・ウォーキング』詳細は、今後ライフリーホームページ( http://www.unicharm.co.jp/lifree)にて公開していく予定です。

 <<本件に関するお問い合わせ先>>

一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019
流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部 TEL:03-6722-1007
消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター TEL:0120-041-062

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