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2016年08月08日

尿もれが日常生活に与える影響 実態調査
尿もれが不安で「外出せず」家に閉じこもる傾向

「外出」は認知機能低下を抑制し、認知症予防に重要と東京都健康長寿医療センターが提唱

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、一人ひとりの“生活者”の心と体の健康をサポートする企業として、赤ちゃんからお年寄りまで様々な世代に向けた商品やサービスを提供しています。この度、高齢化の進行に伴う「閉じこもり」や「認知症」といった社会問題に対して、「尿もれ」が与える影響について、調査を実施しました。今回、その調査結果の一部をご紹介します。

外出をためらう高齢者 (イメージ)

外出をためらう高齢者 (イメージ)

意識調査のまとめ

  • 尿もれにより「気が落ち込むことがある」と約5割の方が回答した。
  • 尿もれ経験者の2人に1人が「日常生活への影響」を実感すると回答した。
  • 60代・70代の尿もれ経験者は6割以上が「長時間の外出」が不安と回答した。
    更に、4人に1人は週5日以上「家から出ない」と、閉じこもる傾向にある。

調査概要

調査対象:30~79歳の尿もれ経験者
回答者数:500人
調査期間:2016年5月20日~5月30日
調査方法:インターネット調査

調査結果

(1)尿もれと「気の落ち込み」との関係
尿もれによって気が落ち込むことがありますか?

「尿もれにより気が落ち込むことがある」と49.8%の方が回答した。

(2)尿もれ発生頻度と「気の落ち込み」との関係

「気が落ち込むことがある」割合は、尿もれが「週2~3回未満」の方より「ほとんど毎日」の方のほうが20pt以上高い。
尿もれの発生頻度が増えるほど、「気の落ち込み」が問題になることが確認できる。

(3)尿もれによる「日常生活への影響」
尿もれが日常生活へ影響していると感じることがありますか?

尿もれ経験者の2人に1人が「日常生活への影響」を実感する。

(4)「尿もれを不安だと感じる時」は、長時間の外出時やドライブ時
「尿もれを不安だと感じる時」はどのようなときですか?

「長時間の外出をする時」50.4%と半数以上が回答する。60代・70代では6割を超える。

60代・70代は、「乗り物に乗る時」に不安を感じる割合も高く、4人に1人以上(25.9%)は週5日以上「家から出ない日がある」。

当社の考察

今回の調査より、尿もれは気持ちの落ち込みを引き起こすだけでなく、実際の日常生活にも影響をおよぼす可能性があることが示されました。尿もれの発生頻度が多い人ほどその傾向が強く、そのためか、60代・70代では4人に1人以上は週5日以上「家から出ない日がある」と回答しており、「外出」自体を控える傾向にあります。「外出」を控えることは運動頻度・量の低下につながり、心身の健康に様々な弊害を生み出す懸念があります。
ライフリーは尿もれなどによるトイレの不安によって外出を控えるケースをなくすことで、人々の心と体の健康をサポートしていきます。

東京都健康長寿医療センター研究所 藤原佳典先生 コメント

「とじこもり」が認知機能の低下を引き起こす

東京都健康長寿医療センター研究所
藤原 佳典先生

外出することについて何らかの不安があるなどの理由で、外出を避けるようになってしまう「とじこもり」※1は、認知機能が低下するリスクを高める事が明らかになっています。こうした状態が続くことにより、ゆくゆくは認知症になることが危惧されます。家の中に閉じこもらず、外出することが認知症予防のために重要です。また、よく歩く人の方が、認知機能障害が発生しにくいことが研究により明らかになっています。ボランティアや地域での活動など、社会とのつながりを持つことで意識的に外出機会を作り、積極的に歩き、認知症予防に取り組みましょう。

外出頻度が週一回程度以下の人における2年後に障害が発生する危険度※2

(外出頻度が多い人の危険度を1.0とする)

  • 明確な定義はないが、日常生活における活動範囲がほぼ屋内に限られている状態を指し、ここでは、普段の外出頻度が「週一回程度以下」と定義した。
  • 初回調査時にそれぞれの活動能力障害のない人を2年間追跡(性、年齢、慢性疾患の保有個数を調整済)した際に外出頻度が週1回程度以下の人の各障害の発生リスクを算出した。

 <<本件に関するお問い合わせ先>>

一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019
流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部 TEL:03-6722-1007
消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター TEL:0120-041-062

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