2024年08月07日
ユニ・チャームとポピー製紙、再生パルプの活用拡大で連携
~対象商品に「RefF」マークを搭載~
ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原 豪久)は、鹿児島県志布志市と大崎町から回収された使用済み紙パンツから抽出した再生パルプをポピー製紙株式会社(代表取締役社長:田畑 和章/以下、ポピー製紙)に提供し、ポピー製紙は再生パルプを原材料の一部に配合してトイレットペーパー「志布志・大崎ロール」 を生産、発売したことをお知らせします。
なお、商品のパッケージには使用済み紙パンツをリサイクルする取り組みである「RefF」※ブランドのロゴマークを搭載しています。
※RefFとは「Recycle for the Future」の頭文字をとった造語です。 当社では、持続可能な未来の実現に不可欠な「消費されない消費財」の実現を目指しており、この一環として使用済み紙パンツのリサイクルに取り組んでいます。
取り組みの背景
当社は2015年に使用済み紙パンツの再資源化を目指すRefFプロジェクトを開始しました。2019年にはオゾンを用いた滅菌技術によって未使用のパルプと同等品質の衛生的で安全な「再生パルプ」を生成することに成功しました。2022年5月には吸水紙の一部に再生パルプを使用した大人用紙パンツ『ライフリー RefF(リーフ)』を製造し、鹿児島県の病院・介護施設でご利用いただいています。ご利用された方からは「通常品と比べてまったく変わらない使い心地」との評価をいただいています。
また、2024年4月には、一部の地域の店頭で、『マミーポコパンツRefF(リーフ)』『デオトイレ消臭・抗菌シートRefF(リーフ)』商品を発売しています。
そこでこのたび、RefFプロジェクトに賛同いただいたポピー製紙と共に、使用済み紙パンツから取り出した再生パルプの用途を拡大するべくトイレットペーパーの原材料に活用することにしました。
取り組みの概要
・当社は、使用済み紙パンツから取り出した再生パルプをポピー製紙に提供します。
・ポピー製紙は、製造工程でこの再生パルプを古紙再生パルプの一部に配合し、トイレットペーパーを生産します。
・対象商品のパッケージには「RefF」ブランドのロゴマークを搭載します。
・対象商品は自治体向けに販売され、各自治体の施設等に設置されます。
<自治体の声>
「日頃,住民の皆様にご協力いただいている資源ごみの分別に関して,再商品化される商品を可視化できることは,循環型社会の構築を目指す本地域にとって,リサイクルを推進,継続するため非常に大事なことであると考えます。今後,道の駅や,庁舎,学校現場で活用させていただき,住民の皆様の暮らしに即したリサイクルの推進を協働して参りたいと思います。」
関連サイト
「再生パルプ」を使用したトイレットペーパーの発売を通じて貢献する「SDGs 17の目標」
本取り組みは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献すると当社では考えています。
3.すべての人に健康と福祉を 12.つくる責任 つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。