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  5. ウェーブフロアワイパー 日本心理学会発表

2020年09月11日

福山大学、北海道大学と清掃空間と清掃用品の組み合わせによる気持ちの変化を検証①
狭いスキマが簡単に清掃できると気分がポジティブになることを実証

日本心理学会 第84回大会にて一般研究発表(期間:2020年9月8日~11月2日、Web開催)

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:高原豪久)は、清掃空間に対して清掃用品の適合性が、気分に及ぼす影響について、福山大学、北海道大学と共同で検証し、日本心理学会 第84回大会(期間:2020年9月8日~11月2日、Web開催)にて発表しました。その検証結果についてご報告します。

検証のまとめ

  • フローリング清掃を行うことで、ポジティブ/ネガティブ気分が変動する。
  • その気分変動は清掃環境と清掃用品との適合性で変化する。
    スムースに清掃できた場合はポジティブに、できなかった場合はネガティブになる。
  • 清掃時間の短縮/延長が、ポジティブ/ネガティブな気分変動と関係する。
  • フロアワイパー使用時のストレス・負担の感じ方(特に快適さや楽しさの評価)がポジティブな
    気分変動と強く関係する。

清掃前と清掃後の気分の変動グラフ

検証の背景

近年、住宅の狭小化やフローリングへのラグマットの設置で、狭いスキマが発生するといった住居環境の変化が見られます。今まで諦めていたスキマの清掃が可能となることで、使用者のストレスや負担が減るのではないか、またストレスなく清掃ができることで清掃後の気分も高まるのではないかと考え、清掃空間と清掃道具の組み合わせにおけるフローリング清掃による気分変化について、福山大学心理学科と北海道大学文学研究院と共同で検証しました。

検証の概要

検証の概比較対象:薄くて縦・横方向のスキマに入りやすいフロアワイパーと一般的な厚みのあるフロアワイパーを用いたフローリング清掃の比較

検証人数:18歳以上の男女合計38名

検証期間:2019年9月~2019年11月

検証方法:スキマの多い一般的なダイニングを模した環境において、スキマに入りやすいフロアワイパーと厚みのあるフロアワイパーを使用して清掃をしてもらい、気分の変化や使用感について比較検証を行いました。

検証の結果

スキマに入りやすいフロアワイパーを使用した場合は、清掃後にポジティブな気分は高くなり、ネガティブな気分は低くなりました。一方で厚みのあるフロアワイパーを使用した場合には、清掃後にネガティブな気分が高くなりました。使用感の評価では、「平面の拭きやすさ」を除き、厚みのあるフロアワイパーに比べてスキマに入りやすいフロアワイパーを使用した場合の方が高く評価されました。特にスキマに入りやすいフロアワイパーを使用した場合は、「ストレスを感じない」「快適に使用できた」「楽しく清掃ができた」「スキマを拭きやすい」「また使用したい」等が高く評価されました。さらに清掃時間においても、スキマに入りやすいフロアワイパーを使用した方が清掃時間が短くなりました。

使用感の評価の比較         清掃時間の比較

検証の考察

今回、フローリング清掃を行うことで、ポジティブ/ネガティブ気分が変動し、その気分変動効果は清掃環境と清掃用品との適合性で変化することが分かりました。清掃後の気分は、清掃環境でスムースに清掃できるかに依存し、スムースに清掃できた場合は、気分がポジティブに、できなかった場合はネガティブとなりました。また、清掃にかかる時間においても気分の変化に影響することが分かりました。

当社コメント

当社では、今後も清掃用品について、ごみ取れ性や拭き取り性など基本機能を高めることはもちろんですが、新型コロナウイルスの影響による「新しい生活様式」の実践など、生活環境の変化に伴う清掃環境変化を捉えた提案をするとともに、使用時のストレスや負担を少しでも減らせるよう、また快適さや楽しさなどの使用感を高めていけるような商品開発を行ってまいります。

福山大学心理学科宮崎 由樹先生のコメント

今回の検証で、清掃環境にうまくマッチしたフロアワイパーで清掃することの大切さが明らかになりました。スムースに清掃が進むと気分が明るくなる一方、狭いスキマやその奥を清掃できないことは、非常にストレスとなり、清掃後に気分が暗くなってしまうようです。その他に今回の検証では、「スキマに入りやすいフロアワイパー」と「厚みのあるフロアワイパー」の使用感を比較しましたが、「スキマに入りやすいフロアワイパー」を使用することは快適で楽しいこと、清掃後にまた使用したくなることも示されています。こういった利用者の感性をくすぐる良質な製品を使用することで、私たちの清掃の時間が楽しいものになることを願っています。

共同研究メンバー

福山大学  心理学科   宮崎 由樹氏

北海道大学 文学研究院  河原 純一郎氏

ユニ・チャーム株式会社  眞鍋 優佳

ユニ・チャーム株式会社  須田 朋和

ユニ・チャーム株式会社  釼持 泰彦

ウェーブ ブランドサイト

 <<本件に関するお問い合わせ先>>
一般報道機関の方は、ユニ・チャーム(株) 企画本部広報室  TEL:03-6722-1019

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