2020年06月12日
ソフィ「#NoBagForMe」プロジェクト“生理にまつわる意識調査”から見えた職場における課題に応える
企業向け研修プログラム『みんなの生理研修』スタート&参加企業を募集
研修を受講したサッカー選手や当社新入社員の9割以上が「満足した」と回答
ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、生理用品ブランド「ソフィ」が2019年から推進している「#NoBagForMe」プロジェクトにおいて、“生理にまつわる知識向上と相互理解を促進する”ために、首都圏で働く男女2,000人に“生理にまつわる意識調査”を実施しました。また、その調査結果を受け、生理の知識を身につけることで社内における男女間や女性間の相互理解を促進する企業向け研修プログラム『みんなの生理研修』を開発しました。それに伴い、研修参加企業を募集します。
『みんなの生理研修』について
女性の健康、生理の仕組みや生理ケアの選択肢について、企業で働く方(性別・年齢を問わず)を対象に『みんなの生理研修』を実施します。募集に関する詳細は下記をご覧ください。
募集要項
募集期間: | 2020年6月12日(金)~12月25日(金) 10時 |
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募集方法: | 『みんなの生理研修』応募フォーム(下記URL)からお問い合わせください。 |
募集条件: | 企業であること(2020年は最大20社にて実施予定)、受講者数が1社につき30名以上であること、研修後アンケートを実施いただけること |
実施方法: | オンライン会議システム、もしくは対面実施 |
実施費用: | 無償 |
- 応募状況により開催日程・実施方法等はご相談させていただきます。リリースや情報発信等にご協力いただく可能性があります。
研修カリキュラム概要
- 生理や女性の健康に関する知識(約30分)
-生理の仕組み、生理にまつわる不調とそのケア、女性特有の健康課題 - 生理ケアの選択肢(約30分)-生理ケアの種類、正しい使用方法
「#NoBagForMe」プロジェクト2020年活動概要
「#NoBagForMe」は、生理用品ブランド「ソフィ」を通して、ひとりでも多くの女性が、自分に合った生理ケアを知り、選び、自分らしく生きられる社会の実現を目指し、発足したプロジェクトです。2019年は、“生理について気兼ねなく話すという選択肢をもてる社会”実現に向けて、生理用品のパッケージデザイン投票やトークイベントを実施しました。
そして、2020年は昨今の健康意識の高まりも踏まえ、“生理にまつわる知識向上と男女間や女性間の相互理解を促進する”ために、生理や生理ケアの正しい知識、生理ケアの選択肢をより多くの方に知っていただく活動を行って参ります。正しい知識を通して、職場における働きやすい環境を整え、女性が様々な生理ケアの選択肢を知ることによって、自分に合った適切なケアを見つけ生理中も自分らしく快適に過ごせることを支援します。
- 「#NoBagForMe」プロジェクトの2020年における活動概要については下記URLよりニュースリリースをご覧ください。
今回新たに、『みんなの生理研修』プログラムの開発にあたり、生理への興味や関心について実態を探るべく、首都圏で働く男女2,000人を対象に“生理にまつわる意識調査”を実施しました。
そして、『みんなの生理研修』参加企業募集に先駆け、2020年よりサッカーJ3リーグに挑戦するFC今治のレディースチームの選手や生理教育を男女分断で受けてきた当社2020年度新入社員を対象に研修を実施しましたので、その研修結果の一部をご紹介します。
調査・研修結果
都内で働く男女2,000人の方へ実施した“生理にまつわる意識調査”では、男性の約半数以上が生理について「理解していない」と回答した一方、約6割の男性が「生理中の女性に対して配慮をしてあげたい」と考えていることが分かりました。また、「ナプキンの正しい交換頻度に自信がある」と回答した方が女性の約半数しかいないことから、生理ケアの知識が不足していることが想定されます。
こうした中、今回の研修を受講したFC今治のレディースチームの選手や当社新入社員のアンケート結果では、約8割の方が「自分に適した新たな生理ケアが見つかった」と回答し、約9割以上の方が「今後の生理時の不安は軽くなる」と高く評価しました。
このことから、学生時代に受けた生理教育を背景に男女間における生理に対する理解度には差があり、男性も女性も生理について知り、学び、積極的に話し合う機会を持つことは「生理期間でも自分らしく過ごすこと」を手助けできると考えます。
詳しい調査結果は、下記をご覧ください。
都内で働く男女2,000人の方へ生理にまつわる意識調査を実施しました。その調査結果の一部をご報告します。
調査概要
調査対象: | 男女20-49歳の首都圏勤務の有職者(パート・アルバイト含む) |
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回答者数: | 2,000人 |
調査期間: | 2020年4月14日~4月16日 |
調査方法: | インターネット調査 |
生理にまつわる意識調査結果まとめ
生理への理解に関する意識
男性の54%が、「女性の生理について理解していない」と回答。
女性の80%が、「男性に生理について理解してほしい」と回答。
生理中の配慮に関する意識
男性の63%が、「生理中の女性に対して配慮をしてあげたい」と回答したことに対し、女性の42%が、「生理中に配慮をしてほしい」と回答。
生理に関して知っている情報の中でも男女差が大きい点
「生理時の体調異常は婦人科診療で改善することもある」ことを男性の59%が「知らない」と回答にしたことに対し、女性の92%が「知っている」と回答。
女性の89%が、「生理時の経血多量は治療の対象になる可能性がある」と回答。
女性自身でも生理ケアに関して自信がない点
女性の53%のみ、「ナプキンの正しい交換頻度に自信がある」と回答。※女性のみ回答
また、『みんなの生理研修』参加企業募集に先駆け、FC今治のレディースチームの選手や当社2020年度新入社員に『みんなの生理研修』を実施しましたので、その研修結果の一部をご紹介します。
研修概要
研修対象: | FC今治のレディースチームの選手(スタッフ含む)、当社2020年度新入社員 |
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参加者数(回答者数): | 23名(FC今治のレディースチームの選手)、 |
研修受講日: | 2020年4月27日(FC今治のレディースチームの選手)、 |
アンケート方法: | WEBアンケート |
研修内容: | 『みんなの生理研修』 |
研修受講方法: | Skypeによるオンライン講義 |
講師: | ユニ・チャーム(株)ジャパンマーケティング本部フェミニンケアブランドマネジメント部担当者 |
FC今治のレディースチームの選手と当社新入社員への研修後アンケート結果まとめ
今回の研修を受講して「非常に満足した」「満足した」と99%が回答。
受講後、「生理ケアについて気兼ねなく話せる」と89%が回答。
「新たに取り入れたい生理ケアが見つかった」と83%が回答。※女性のみ回答
「新たに取り入れたい生理ケアはタンポンである」と47%が回答。
- FC今治のレディースチームの選手のみ回答
Q.新たに取り入れたいと思った生理ケアを教えてください。(複数回答可)
1位「タンポン」47%
2位「基礎体温チェック」35%
3位「シンクロフィット」(体につけるタイプのナプキン)29%
「生理時にスポーツする際、モレ・ヨレ・ズレなどが不安になる」と74%が回答。
生理ケアを学んだことで、今後、「生理時の不安は軽くなる」と91%が回答
- FC今治のレディースチームの選手のみ回答
今後も「今回の様な講義を、他でも継続して欲しい」と100%が回答
- FC今治のレディースチームの選手のみ回答
受講者の声
- FC今治のレディースチームの選手、当社新入社員の回答
- 生理が始まり数年経過しているため、生理については知っているつもりでしたが、実際に受講してみると、まだまだ知らないことが沢山あり、新たに生理のことを知ることが出来たので、とてもよい時間になったと思います。
- 今まで知らなかったような事を聞くことができ、これからサッカーしていく上で不安も前より無くなりました。自分自身の体の事なのでしっかり管理しようと思えました。
- アスリートとしても、一人の女性としても、今日の講義は知っておく必要があり、とても勉強になりました。様々な生理ケア用品があることを知ったので、これからチャレンジしてみたいと思います。
- 生理期間中、私は腹痛、腰痛が毎回酷くて、ひどい時には歩いている時に気を失いそうになります。 デリケートゾーンの悩みもあったので今回教えていただいたデリケートゾーン用のウェットシートを使用してみたいと思いました。
- 生理の知識はある方だと思っていましたが、意外と知らないことが多く、改めて自分自身の身体と向き合うことが必要だと感じさせ られました。婦人科への検診や子宮がん検診など、今までハードルが高くて行けなかったのでこれを機に検診を受けてみたいと思いました。
- 生理についての知識が非常に乏しかったのですが、今回の講義を受けて、生理がどのようなものなのか、また、さまざまな生理ケアについて学ぶことができました。これからはより一層女性に優しくできそうです。
より詳しいアンケート結果については、広報室までお問い合わせください。
『みんなの生理研修』活動を通じて貢献する「SDGs 17の目標」
『みんなの生理研修』活動の推進は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記の3つに貢献するとユニ・チャームでは考えております。
3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう
ユニ・チャームは商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、SDGsの目標達成に貢献することを目指しています。これからも事業展開を通じて、環境保護や社会課題の解決に貢献します。
<<本件に関するお問い合わせ先>>
一般報道機関の方は、ユニ・チャーム(株)企画本部広報室 TEL:03-6722-1019