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2026年01月01日

2026年 年頭のご挨拶

ユニ・チャーム株式会社

代表取締役 社長執行役員  高原 豪久

◆◆Project-Renaissance◆◆

【ユニ・チャームの原点に立ち返る】

謹んで新年のお慶びを申し上げます

旧年中は皆様より格別なるご支援とご厚誼を賜り心より御礼申し上げます

2026年の年頭にあたりご挨拶申し上げます

『Love Your Possibilities』の始動

世界は今、急速な変化の中にあります。地政学リスクや経済の不確実性、環境問題、そして人々のライフスタイルの多様化が進む中で、企業にはより柔軟で持続可能な対応が求められています。こうした時代だからこそ、私たちは生活者の皆様に寄り添い、安心と快適をお届けする使命を改めて強く感じています。

昨年・2025年、当社は、コーポレート・ブランド・エッセンス『Love Your Possibilities』(いっしょなら、なんでもできそう。いつでも、いつまでも。)を掲げ、商品やサービスを通じて社会課題の解決とブランド価値の向上に取り組み、人々が持つ可能性を広げるご提案をしてまいりました。

 

具体的な事例として、使用済み紙パンツ(紙おむつ)の水平リサイクルを推進する「RefF(Recycle for the Future)プロジェクト」では、昨年・2025年に、再生高分子吸収材を原材料の一部に使用した『デオサンド 香りで消臭する紙砂RefF(リーフ)』を発売し、「パルプ」「プラスチック」「高分子吸収材」の3つの素材すべてをリサイクルし、再利用する技術を確立しました。また、2024年からサービスを開始したホルモンと体調の関係がわかる生理管理アプリ『ソフィBe』は、順調にユーザー数を増やしており、ここに蓄積されたデータは新たな価値創造の源泉となっています。例えば、アプリを通じて寄せられた日々の記録から、生理に伴う「睡眠」や「疲労」に関する悩みが、私たちが想定していた以上に深刻であることが浮き彫りになりました。このデータから得られたインサイトを基に開発されたのが、2025年に発売した「見えにくい不調」へのアプローチとして、経血を用いて手軽にチェックできる『ソフィ 経血で鉄不足チェックできるキット』です。このように、アプリで得られたデータや生活者の声を起点に、新しい商品やサービスが生まれる好循環が確立しつつあります。

そして、海外においては、アフリカ市場本格参入に向けて、ケニアでの合弁会社を設立します。中国・ASEAN(アセアン)・中東を重視しつつ、インド・アフリカ・南米での展開を強化し、グローバルで持続的な成長を目指します。

第13次中期経営計画「Project-Renaissance」

本年・2026年、ユニ・チャームは創立65周年を迎えます。これまでの歩みを振り返ると、私たちは常に時代の変化に向き合い、挑戦を続けてきました。

本年より始動する第13次中期経営計画「Project-Renaissance(プロジェクト・ルネッサンス)」において、私たちはあえて「原点への回帰」を掲げました。なぜ今、「ルネッサンス(再生)」であり、「原点」なのか。 それは、AIなどのデジタル技術が急速に進化する現代だからこそ、私たちの原点である「人間中心」の思想に立ち返る必要があるからです。私たちは技術そのものを目的とするのではなく、AIやデータを活用することで生活者の深層心理(インサイト)により深く迫り、心と体の微細な変化を捉えることができるようになります。

 

このような点を踏まえて、2026年の決意を表す一文字を「Renaissance」「Rebirth」「Resonance」の頭文字であるアルファベットの【R】にしました。この文字には3つの意味を込めています。

(1)Renaissance
「守破離」プロセスを通じ、AIという科学の力を生活者理解の解像度を高めるためのレンズとし、生活者の隠された不快や欲求を発見する感性で、人間中心主義の価値創造に回帰します。

(2)Rebirth
赤ちゃんからお年寄り、ペットにいたる、すべての生命に寄り添い、製造業から「ライフタイムパートナー」へ事業モデルを転換します。

(3)Resonance
女性のウェルビーイングを高めるプラットフォーム『ソフィ Be』を起点に、生活者と価値を共創し、「共振の経営」で実践します。

 

皆様におかれましては、本年も旧に倍するご指導ご鞭撻を賜りますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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