2021年10月12日
ユニ・チャームの「持続可能なサプライチェーン構築」に関する取り組みについて
〜Sedexを活用した人権問題や労働環境の改善への取り組み〜
ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、持続可能なサプライチェーン構築に向けて、Sedexを活用した人権問題や労働環境の改善に取り組んでいます。
Sedexについて
Sedexは、責任ある調達を推進する世界有数の会員組織です。Sedexは、企業の責任ある持続可能なビジネスおよび責任ある調達をサポートするテクノロジー、知見、実践的なツール、サービスおよびコミュニティ・ネットワークを提供しており、180ヵ国・地域、35業種にわたり、60,000以上の会員を有しています。
ユニ・チャームにおけるSedexを活用した「持続可能なサプライチェーン構築」に関する取り組み状況
当社は、「ユニ・チャームグループ人権方針」(2017年制定)および、「調達基本方針」(2009年制定、2017年改定) 「ユニ・チャームグループ サスティナブル調達ガイドライン」(2017年制定)に基づき、持続可能なサプライチェーン構築を目指しています。この持続可能なサプライチェーン構築の一環として、2019年に日本、中国、台湾‐大中華圏、タイ、インドネシア、インド、サウジアラビアに所在する自社工場において、SedexのB会員(サプライヤー会員)に、2020年7月には、ユニ・チャームグループ全体でSedex AB会員(バイヤー/サプライヤー会員)に入会しました。当社ではAB会員としてSedexのプラットフォームの活用を(1)ユニ・チャームグループ内 (2)資材サプライヤー、OEM生産委託先 という大きく分けて二つの分野を重点とし、(1)ユニ・チャームグループ内を第一優先として取り組みを進めています。まず、ユニ・チャームグループ内においては、2020年7月より日本国内18施設、海外22施設、計40施設においてSedexの提供するプラットフォームへの情報登録を開始、2020年12月末までに全施設がSedex SAQ(Self-Assessment Questionnaire:自己評価アンケート)の回答を完了しました。2021年は全ての施設においてSAQの回答更新に取り組んでおり、2021年12月末までに完了する見込みです。なお、各拠点が回答したSAQの内容について、ESG本部 ESG推進部 ガバナンスグループが確認し、曖昧な記述等については、現地法人社長や工場長といった幹部に対して改善を要求するなどの対応を進めています。
また、本年(2021年)より予定しておりましたグループ法人へのSMETA監査※1につきましては、COVID-19禍の影響を踏まえ実施は見送りました。なお、今後はリモートでの監査なども視野に入れた対応策を検討し、客観的な監査によって是正すべき事項の早期発見と、改善の推進に取り組む予定です。
次に資材サプライヤー、OEM生産委託先との「持続可能なサプライチェーン構築」に関する状況ですが、各社に対しSedexへの入会と、プラットフォーム上における当社とのリレーションシップ締結(お互いにプラットフォーム上に開示している情報を閲覧できるようにすること)について案内・要請しています。現在の進捗ですが、2021年12月末までに資材サプライヤー、OEM生産委託先の約50%とリレーションシップを締結する見込みです。
ユニ・チャームでは今後もSedexのプラットフォームを活用し、資材サプライヤーやOEM生産委託先の皆様と協働して、持続可能なサプライチェーンのさらなる拡充を推進します。
※1 SMETA(Sedex Members Ethical Trade Audit)監査は、Sedexによって開発された社会監査の手法であり、事業所やサプライヤーを評価し、労働基準、健康と安全、環境、ビジネス倫理の観点からサプライチェーンの労働環境を把握することができます。
Sedexを活用したユニ・チャームグループ内での責任ある調達を通じて貢献する「SDGs 17の目標」
本活動は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献するとユニ・チャームでは考えています。
3.すべての人に健康と福祉を 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不公平をなくそう 12.つくる責任 つかう責任 17.パートナーシップで目標を達成しよう
これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境保護や社会課題を解決し、SDGsの目標達成に貢献することを目指します。
(関連情報)
<<本件に関するお問い合わせ先>>
ユニ・チャーム(株)企画本部 広報室 TEL:03-6722-1019