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2018年04月17日

岡山大学大学院と成人の尿成分を研究
健康な人の尿に1mmを超える不純物※1がある事を新発見

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、岡山大学大学院保健学研究科 横田 憲治教授と、健康な成人の尿成分を共同で研究し、健康な人の尿に大きさ1mmを超える不純物※1が含まれていることを発見しました。この研究結果の一部をご報告します。

  • 尿の中に含まれる糖タンパク質が凝集して1mmを超えたもの

一般的に成人の正常尿量は、平均で1日1,500ml前後といわれています。尿の量と質は日々の健康状態によって毎日異なり、身体の健康状態を表しています。

今回の調査研究で、尿に含まれる糖タンパク質が凝集して、大きさ1mmを超える不純物※1として存在することを発見しました。

これまでも、高齢に伴い新陳代謝の低下や、投薬等により尿に不純物(リン酸マグネシウムアンモニウム結石等)が含まれることは確認されていました。また、健康な方の尿成分にも、健康状態を示す様々な物質が含まれることは知られていました。

岡山大学大学院保健学研究科 横田 憲治 教授のコメント

正常尿沈渣標本中に、SM染色※2(ステルンハイマー・マルビン染色)にて青色に染色される顆粒状物質を認めることはあるが、この物質の成分や出現背景等に関して詳細は不明であった。今回、この顆粒状物質の同定と尿性状の分析検討を行った。

 

その結果、SM染色※2による形態観察では、顆粒状物質は、SDS-PAGE※3(Sodium dodecyl sulfate Poly-Acrylamide Gel Electrophoresis)によるタンパク成分の観察において、75KDa(キロダルトン)※4の単一のバンドが観察され、質量分析で同定したところ、糖タンパク質が凝集したものを発見した。

 

本研究結果は、「第33回日本環境感染学会総会」にて発表しました。
日本環境感染学会ホームページ http://www.congre.co.jp/33jsipc/

  • SM染色=Sternheimer malbin染色は、タンパク質や細胞等を染色したもの
  • タンパク質の分子量を測定する方法
  • 分子の質量を示す単位

 <<本件に関するお問い合わせ先>>

一般報道機関の方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019

流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部 TEL:03-6722-1007

消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター TEL:0120-041-062

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