おむつはずれとトイレトレーニング

うんちコントロールの発達

「うんちしたい」と「がまん!」のしくみ

おしっこと違って長い道のりを経て外に出されるうんち。でも、「うんちしたい」と感じたり、がまんする体のメカニズムにはおしっこと共通点があります。

うんちが出るメカニズム

うんちは食べた食物が食道、胃、小腸、大腸などの消化管を通るうちに、消化液の働きによって消化、分解、吸収された残りです。食物は口から入ってから約4~15時間で大腸まで運ばれ、その後10時間くらいかけて水分が吸収され、24~72時間後にうんちとして肛門から出されます。
うんちがたまるのは大腸のS状結腸という部分。胃に次の食物が入ってくると、S状結腸にたまっていたうんちは直腸へ運ばれます。そこで圧力がかかり、大脳皮質に信号を発して伝えます。この信号によって「うんちをしたい」と感じることできるのです。
「うんちをしたい」と感じたら、今度は逆のコースでうんちを出すための指令が大脳から直腸に伝わります。すると直腸がぜん動し、同時に肛門の筋肉がゆるんで、反射的に腹圧がかかってうんちが体の外に出て行くというわけです。器官は異なっていますが、しくみはおしっこと似ていますね。

うんちをがまんするメカニズム

おしっこをがまんするのと同じように、「うんちをしたい」と感じても、大脳のもうひとつの役割によって、トイレに行くまである程度がまんできるのです。この大脳のはたらきによって、意識的に肛門の筋肉を収縮させてうんちをがまんする、あるいは、意識的に腹圧をかけて(いきんで)うんちすることができるのです。

赤ちゃんの体の中はどう変わっていく?

大人もそうですが、1日のうんちの回数や時間、うんちの状態などには赤ちゃんのときからとても個人差があります。とはいえ、うんちをコントロールする体の発育の流れはだいたいみんな一緒です。「いきむ」動作がともなうため、うんちコントロールの発達はママからもわかりやすいかもしれません。その一方で、タイミングやリズムは環境や精神的な影響を受けやすいデリケートなものでもあります。うんちをコントロールするからだの発育段階とは?

  • 新生児期~乳児期前半(生後6ヶ月頃まで)
    まだ直腸はうんちをためておけません
  • 乳児期後半(生後1歳すぎまで)
    うんちがたまる感覚がわかり始めます
  • 幼児期前半(1歳すぎ~3歳頃まで)
    うんちがたまることを、「うんちがしたい」感覚だと認識しはじめます
  • 幼児期後半(3歳~5歳頃まで)
    がまんできるようになり、うんちが自立します
  • 幼児期後半~就学前(4歳~6歳頃まで)
    生活の中でうんちの習慣が身に付きます

それでは各段階ごとに見ていきましょう。

新生児期~乳児期

うんちのもとは食べ物。新生児の赤ちゃんのうんちはゆるゆるうんち。まだおっぱいやミルクだけの時期だからですね。離乳食が始まると、うんちのようすは急に変化してきます。

生後6ヶ月頃まで

生まれたてのときはほとんどうんちをためられません

生後6ヶ月頃までは、おしっこ同様、うんちも反射で出てきます。だから直腸にうんちがたまるとすぐにプリプリっとゆるゆるのうんちが。おっぱいやミルクだけの授乳期の赤ちゃんは、消化にかかる時間が短く、うんちの回数が多いのが特徴です。1日のうんちの回数には個人差があって2~10回くらい。また、おなかの筋肉に力を入れることができないので、ときにはうんちが出ずに便秘になることがあります。そんなときは浣腸してあげましょう。

生後6ヶ月頃~1歳すぎまで

うんちが固まりはじめ「いきむ」しぐさが見えます

離乳食をとるようになると、消化にかかる時間も少しずつ長くなって、うんちは水分が少なくなり、固まってきます。この時期は、うんちが出そうになると赤ちゃんは反射的に顔を赤くしていきむしぐさを見せるようになり、ママからも「あ、うんちしてるな」とわかるようになります。

幼児期

いきんでうんちができるようになってから、トイレまでがまんできるようになるまでには少し期間があります。おしっこと違い、1日に何度もしないうんちだから、トイレでできるようになったら、毎日同じ時間にできる習慣もつけてあげましょう。

1歳すぎ~3歳頃まで

うんちがしたくなったら、自分でいきむようになります

1歳6ヶ月をすぎる頃には、うんちの回数も減り、生活の中でうんちのリズムもできてきます。「うんちがしたい」とお子様自身が感じられるようになり、したくなるとテーブルにつかまったり、部屋のすみで何かを握って、無意識のうちに「いきむ」動作をし始めます。おなかに異変を感じたら、「うーん」とおなかに力をいれればいいんだということを、お子様が無意識に覚えた証拠です。ママにもお子様がうんちをしている様子がわかるようになります。
ただし、うんちがしたくなっても意識的にがまんすることはまだできません。「いきんでるな!」と思ってあわててトイレに連れて行っても間に合わないこともあります。

3歳~5歳頃まで

うんちがほぼ自立します

3歳~4歳になると、「うんちがしたいな」と感じても自分でコントロールして、トイレまでがまんできるようになります。
おしっこ同様、これも大脳がうんちを制御するメカニズムが完成したということです。
けれどときどき、「がまんはできるしおしっこはトイレでできるようになったのに、うんちはトイレでしたがらない」という子どもたちも見かけます。うんちがおしっこと異なるのは、いきむ動作がともなうこと。洋式便座に腰掛けた状態だと、床に足が届かずに上手にいきめないことでいやがる場合があるので、お子様用の踏み台を用意してあげるなど工夫してみてください。

4歳~6歳頃まで

うんちコントロールの完成は習慣も身につけること

93%の幼児は5歳~6歳でうんちの自立ができています。うんちの場合、「したくてもがまんしてコントロールすること」と、お子様が幼稚園や小学校など、集団の一員として社会生活をするうえで、「きまった時間にうんちができる生活習慣を身につけること」も必要です。
だからうんちの自立は昼間のおしっこの自立にくらべ、少し遅れるのが一般的です。
また、5歳~6歳になると手を上手に使えるようになっているので、うんちの後、パンツを汚さないように、自分でおしりを拭くこともできるようになります。

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