夜のおしっこモレ・おねしょ対策に
「困った!」ときは
夜中に起こして、トイレに行くのはあり?
おばあちゃんには「夜中に起こして、トイレに行かせなきゃ」って教わったけど…。
起こしてトイレに行かせるのは、逆効果です!
夜中に起こすのはやめましょう。実は、学童期になってもおねしょがなおらない「夜尿症」の子どもには、幼児期に起こし続けられた子がとても多いのです。起こさないようにママ・パパに指導し、1カ月くらいすると、おねしょが軽くなっていくケースが多いのです。夜中に起こすと睡眠のリズムが崩れてしまって、夜間の睡眠が浅くなって睡眠が安定しなくなってしまいます。
夜尿症の治療で「アラーム療法」というものがあり、それと勘違いしている方もいるかもしれません。アラーム療法は膀胱がいっぱいになったときに感知するセンサー(アラーム)で起こす方法です。膀胱がいっぱいになっていないのにおねしょが心配だからと夜中に起こすことは、膀胱の発育にも睡眠のリズムにも悪影響を与えるのでやめましょう。
監修:
昭和大学医学部小児科学講座 教授
池田裕一先生