２０２４年　年頭のご挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます

旧年中は皆様より格別なるご支援とご厚誼を賜り心より御礼申し上げます

2024年の年頭にあたりご挨拶申し上げます

2020年から世界中に様々な影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症が収束し、日本国内では昨年・2023年5月に「第5類感染症」へ移行、社会活動は回復しつつあります。一方で地球温暖化による天候不順や、各地で紛争が勃発するなど、自然環境や国際社会において不安定な状況が続いています。正に2023年は「変化が常態化し、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代」に直面していることを実感する一年となりました。

このような変化が常態化した事業環境に対応するべく当社は『先手必勝、後手でも必勝』を社内スローガンに掲げ、「先見力」として2020年に公表した中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」の解像度を向上させ中期経営計画との連携を図り、「対応力」として使用済み紙パンツ（紙おむつ）の水平リサイクルを推進する「RefF プロジェクト」（RefF:Recycle for the Future）や、商品ごとのGHG排出量であるCFP値（Carbon Foot Print）の算出・開示に取り組む「GHG排出量可視化プロジェクト」などを展開しました。また、世界最先端の「少子高齢化」社会である日本において、妊娠・出産を希望される方をサポートするべく、「ソフィ 妊活タイミングをチェックできるおりものシート」を発売しました。

どの活動もまだまだ緒に就いたばかりですが、着実に成果をあげるべく適切なリソース配分を心がけていきます。

このように全社をあげて『先手必勝、後手でも必勝』の実践に取り組んでおりますが、社員一人ひとりの地道な努力を無駄にすることなく確固たる成果につなげるには、当社が目指す世界観を社員全員としっかり共有することがなによりも肝要だと思っています。しかしながら、ユニ・チャームグループは、80を超える国・地域で事業を展開しており、社員数は1万6千人を超え、このうち日本籍社員は2割ほどに留まります。このような多様な社員たちのベクトルを合わせ、当社が目指す「共生社会の実現」に向けて加速するために、今年・2024年より新しいコーポレート・ブランド・エッセンスを掲げることとしました。

新コーポレート・ブランド・エッセンスは、“Love Your Possibilities！”です。

『今や“自己表現”の時代！』と言われて久しいですが、主役は自分、自分が自分らしく生きること、Life TimeをValueで満たせるように、自分たちにはまだまだ限りない可能性があり成長を続けられることを信じて、今年は第12次ユニ・チャームグループ中期経営計画をスタートします。ベテランも若手も、自分自身の限りない可能性（Possibilities）を愛すること、まさに“Love Your Possibilities！”です。「2030年までに世界一！」に向けて、今年は常にLady（女性）を基点に発想することで更なる伸び代を見出し、そこにフォーカスすることで出来るだけ効率よく、そして老若男女とペット、すべてのLife Time ValueのPossibilitiesをどんどん顕在化させるつもりです。不調の時、思うようにいかない時でも、自身の可能性を慈しみ、仕事を通じて業界総資産の拡大を目指すことに最高の“働きがい”を感じてこれからも取り組んでまいります。毎年発表しております一年の決意を表わす一文字ですが、今年の一文字はそんなLove（慈愛）に満ちた取り組みが一人ひとりの成長を加速させ、独自価値の創造に繋がるように願い、アルファベットの【L】に決めました！

皆様におかれましては、本年も旧に倍するご指導ご鞭撻を賜りますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。