ユニ・チャームの価値創造プロセスと重要課題

統合レポート2019 Integrated Report

  • 社長メッセージ
  • ユニ・チャームの概要
  • 商品開発対談
  • ユニ・チャームの持続可能な成長ストーリー
  • 財務・非財務ハイライト
  • 環境変化とユニ・チャームのアプローチ
  • 事業別概況
  • ユニ・チャームの価値創造プロセスと重要課題

ユニ・チャームの重要課題

2 女性の自立支援及び衛生改善

基本的な考え方・方針

1980年代より、成長著しいアジアの国々で生理用品や紙おむつの生産販売を進めてきたユニ・チャーム。私たちの変わらない願いは、“不快”を“快”に変える商品とサービスを世界のより多くの女性たちに届けることです。それぞれの地域で暮らす女性たちが、一層輝く社会づくりの一助となるよう、当社らしさを活かした貢献を目指します。

ユニ・チャームの重要課題

ユニ・チャームの重要課題SDGsへの貢献
当社の取り組みは、国連 持続可能な開発目標(SDGs)の右記の目標にも合致すると考えます。自社の強みを活かし、世界共通の課題解決に向けてより一層貢献していきます。

取り組みの背景

女性の自立を継続的に支援し、活躍の場のさらなる広がりを目指して
南アジアや中東、北アフリカ地域では、文化的、社会的背景から女性の就学・就労の機会が限られ、昨今、徐々に進展がみられるものの、女性の社会進出には依然、多くの課題が存在しています。一部の国や地域には、生理中の女性の行動を制限する慣習が根強く残っている場所もあります。
それぞれの国や地域が抱える課題を克服し、女性が社会で活躍することは、平等なジェンダーの実現はもちろんのこと、貧困の解消や、地域の経済発展にもつながります。 世界中の女性が、いきいきと生活するための一助となるよう、日本の事業活動で培ってきたノウハウを活かして、それぞれの国や地域の特性に合わせた商品・サービスを提供するとともに、啓発活動や働く場の創造を進めています。

ユニ・チャームの重要課題

ユニ・チャームの重要課題

ユニ・チャームの取り組み

ベビー用紙おむつの普及促進による育児負担軽減

新興国でのエコノミータイプベビー用紙おむつの発売
現在、アジア地域を中心とした新興国でベビー用紙おむつの需要が急速に高まっていますが、所得水準がまだ低いため、紙おむつを買いたくても買えない方が多く、日本に比べて普及が進んでいないのも現状です。そこで、ユニ・チャームは、“世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような、世界初・世界No.1の商品とサービスを提供しつづけます” の基本方針の実現に向け、「モレない」「ムレない」などの基本機能は維持しながら、重要度の低い機能は徹底的に省くことで、お買い求めいただきやすい価格水準の紙おむつ「マミーポコ スタンダー」を2007年にインドネシアにおいて発売しました。その結果、衛生的な環境づくりをサポートし、また、多くの女性の育児負担の軽減につながりました。その後インドなどにも展開し、ベビー用紙おむつの使用普及が進んでいない地域では多くの消費者の皆様から高い評価をいただき、市場の拡大に貢献しています。

小さな命を応援する、低出生体重児向け紙おむつ
現在、日本国内で出生する約10人に1人の赤ちゃんは体重が2,500g未満で誕生する低出生体重児として生まれ、NICU(新生児集中治療管理室)の保育器のなかで育ちます。低出生体重児は身体が小さく、通常の紙おむつでは大きすぎるため、現場では紙おむつを切って使ったり、生理用のナプキンで代用したりするなど、スタッフが苦労していました。NICUでのこの状況を改善するため、当社は低出生体重児用の紙おむつを2015年に発売しました。
その後も、NICUで働く医師や看護師など現場の声を反映しながら、毎年改善。2016年には前後どちらからでも装着可能な形にして、不要なおむつ交換を減らすため「お知らせサイン」を採用。2017年には吸収体を薄くしてテープを柔らかくすることで、赤ちゃんにより自然にフィットするよう改良し、より快適に過ごせるようになりました。

ユニ・チャームの重要課題

初潮・月経教育の開催による知識向上・生理用品の普及促進による女性の外出促進

ミャンマーにおける初潮教育プログラムの展開
「生理だから学校に行けない」をなくすために
ミャンマーでは、生理に関する教育、理解が進んでおらず、生理用ナプキンの使用率は、ミャンマー全国で3割、地方では2割程度にとどまっています。そのため、女子生徒が生理期間中に授業を欠席することで学力が低下していることが社会課題の一つとなっています。
思春期の体の変化を正しく理解し、生理中も安心して学業に取り組めるよう、生理中の適切なケアを伝えていくことは、将来、女子生徒たちが社会で活躍するための土台となります。

ユニ・チャームの重要課題 NGOとの協働で、ミャンマー初となる政府公認の初潮教育へ
当社は独立行政法人国際協力機構(JICA)や国際NGOである公益財団法人ジョイセフと協力し、ミャンマー国保健スポーツ省を現地実施パートナーとしてミャンマー初となるミャンマー国公認の初潮教育用教材(限定地域利用版)を開発しました。合計6,100名の女子生徒とその保護者に初潮教育を実施するとともに、適切なケアを体験してもらうため当社の生理用ナプキンを試供品として配布しました。教育後の調査では、初潮教育を受けた女子生徒の多くが「初めて知ることが多く、生理に対する正しい認識ができた。」「母親と生理についてポジティブな話ができた。」などと回答し、70%以上が生理用ナプキンの使用を希望していることが分かりました。

ユニ・チャームの重要課題 初潮教育拡大に向けた取り組みを実施
2018年は224校で262,150名に対して初潮教育活動を実施した結果、生理用品、対処法への知識が向上し、生理用ナプキンの使用率も増加しています。しかしミャンマーは周辺国と比較して人口あたりの小売業が少なく、村にある販売店や雑貨店が少数、小規模であり衛生材料の流通が行きわたっていないため、女子生徒が毎日通学する学校を販売拠点とするビジネスモデルを形成しました。一部の学校で13~17歳の初めての学生専用ナプキンを販売し、一人でも多くの女子生徒やそのご家族に生理用ナプキンを使っていただけるよう、販売いただける学校や販売店の拡大に尽力しています。

インドにおける初潮教育の進展
インド各地で初潮教育のプログラムの展開を拡大
インドの都市部と農村部、どちらに住む女性たちもそのほとんどは、まだ 健康的な生活を維持するための正しい情報を十分に与えられていません 。そこで当社は、女性のライフスタイルに影響を及ぼす健康問題に関する十分な知識を与えることに焦点を当て活動しています。当社は、JICAや現地のNGOなどと協力し2013年にインドの子どもたち、とりわけ女子生徒に生理のメカニズムや適切なケアを教える初潮教育「Managing Menstruation-My Pride」を始めました。インドの少女たちが生理期間中も衛生的に過ごし、自信を持って活動できるようになることを目指すこの活動は、2018年度は35校で実施、3,513名の女子生徒がこの取り組みに参加しました。
初潮教育を受講した生徒からは、「とてもよい内容で、情報量も多く、ためになった。ナプキンの必要性を実感した。ソフィを使ってみたい。」との感想が聞かれました。

ユニ・チャームの重要課題

月経教育の展開の拡大
2018年も女子生徒への初潮教育活動に加え、農村地域の女性への月経に関する正しい知識の啓発活動を行いました。“マヒラ セヒヨギ”と呼ばれる方々に対し、生理用品の啓発者としての教育を行い、そこからコミュニティ内に正しい月経意識を広げ、3,575名の農村女性に生理用ナプキンの使用を促しました。
また政府と提携し、80カ所で月経に関するワークショップや乳児用紙おむつの使い方の説明とサンプリングなどを実施しました。他にも児童施設や警察研修所、刑務所、看護学校などで月経に関するワークショップを行い、54,480名に参加していただきました。女子生徒を対象に始めたこれらの教育プログラムは、農村女性や都市部の成人女性にも対象を広げ、どの世代の女性もよりよい生活を送ることに貢献できればと願い、今後も継続していきます。

ユニ・チャームの重要課題

女性の就労環境の提供による所得水準の向上

サウジアラビアで広がる女性の就労支援
女性活躍の場がさらに拡大
文化的、宗教的な理由により、サウジアラビアでは女性は家族以外の男性と同じ室内にいること、話すことも禁止されており、就労環境なども含め女性の活動には多くの制約があります。当社は、現地の文化を尊重しながらも女性に就労機会を提供できるよう、2012年5月、サウジアラビアに女性専用の工場を設立、運営を進めてきました。2017年に竣工した第3工場では、託児所や救護室、食事・休憩スペースも充実させ環境整備を進めており、生産ラインにおいても作業負荷を減らしたり、自動化を進めるなど、生産効率の向上を図っています。
活躍の場は、生産工場以外でも着実に広がりを見せています。2017年までは、女性のマーケッターは2人でしたが、2018年には複数の女性がセールスプランニングチームに配属となり、街のあちこちでサンプリング活動を行うなど、やりがいある職務に就いて活躍しています。今後も女性の雇用、就労環境の向上を通じて、女性の自立を支援し、SDGsのゴール5(ジェンダー平等の実現)、ゴール10(国内及び国家間の格差是正)の達成に貢献していきます。

ユニ・チャームの重要課題

トップへ戻る

 

このページの上部へ

Copyright© Unicharm Corporation

unicharm