ユニ・チャームの価値創造プロセスと重要課題

統合レポート2019 Integrated Report

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  • 環境変化とユニ・チャームのアプローチ
  • 事業別概況
  • ユニ・チャームの価値創造プロセスと重要課題

ユニ・チャームの重要課題

1 健康寿命の延伸

基本的な考え方・方針

世界一の高齢社会、日本。2007年には65歳以上の人口が21%を超え、「超高齢社会」に突入しています。医療の発展により平均寿命が長くなり、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間である「健康寿命」への関心が一層高まってきています。年齢を重ねても、その人がその人らしく、豊かな社会生活を送ることは、誰もが願うことです。そのために、軽度の尿もれ用パッド、リハビリパンツなどを使った排泄ケアを通じて、活動的な生活をサポートし、健康寿命の延伸に貢献することはユニ・チャームの使命です。

ユニ・チャームの重要課題

ユニ・チャームの重要課題SDGsへの貢献
当社の取り組みは、国連 持続可能な開発目標(SDGs)の右記の目標にも合致すると考えます。自社の強みを活かし、世界共通の課題解決に向けてより一層貢献していきます。

取り組みの背景

高齢となっても介護の手を借りず、心身ともに自立して、健康的に生活できる期間「健康寿命」。高齢化が加速度的に進む一方、65歳以上の就業人口も増加し、年齢を重ねても介護が必要な状態にならないために運動に取り組むなど、健康を維持して、いつまでも自分らしく、いきいきと生活したいという意識が高まっています。
加齢に伴う老化現象(老年症候群)のなかでも、尿もれなどの排泄トラブルは、メンタル面に大きな影響を与えます。尿もれの心配があると、外出を控えがちになり、運動不足になったり、社会との関わりが薄くなったりと悪い影響をもたらします。
適切なケアをすることで、それまで通りの活動的な生活ができることを広く知っていただき、よりよい商品を提供することは、健康寿命延伸への重要な鍵になると捉え、取り組みを続けています。

ユニ・チャームの取り組み

高齢者の自立支援につながる排泄介護用品の提供

高齢者を寝たきりにしない新たな介護習慣の提案
ユニ・チャームが大人用紙おむつの販売を開始した1980年代の日本では、寝たきりの高齢者の増加が社会問題となっていました。この背景には、高齢者は無理に動かさない方が良い、との考え方が一般的でしたが、動かさないことが逆に寝たきり高齢者を増加させる要因となっていました。ユニ・チャームは、1995年に「ライフリー リハビリパンツ」を発売し、高齢者を寝たきりにさせず、大人用紙おむつを自分で着脱することがリハビリにつながる、という新たな介護習慣を提案しました。この商品の発売によって、日本の寝たきり高齢者を15%減少させるという社会現象に発展し、高齢者の尊厳の維持と自立の促進につながり、同時に介護する側の負担も減らすことにつながりました。

「脱ぎやすさ」に注目してライフリーパンツを改良
何もかも手を貸して世話する介護から、自分でできることは可能な限り自分で行い、その人らしく自立して生活していける介護へ、介護の概念は変化してきています。
人の手を借りなくてもはきやすい仕様、すきまもれゼロなど、ライフリーはこれまで、ご本人が簡単に交換できることをテーマに、はく工程に着目して改良を重ねてきました。消費者観察と研究の結果、脱ぐ工程にも多くの介助が必要なことが分かってきました。
そこで、パンツの両脇に特許技術である特殊なステッチを採用し、はくときには適度に伸びてはきやすく、使用中の強度は保ちながら、従来品の2分の1の力で楽に破れるようにしました。
新商品ではパッケージに「ご本人でもサッと脱げる」ことを表示。テレビCM等でも、ご自身でスルッとはけてサッと脱げることを伝え、自立排泄を促す新しい習慣の浸透を図っています。
はくことから脱ぐことまで、全てご自分でできることで、自立を助け、いつまでもその人らしく生きることを応援し、健康寿命の延伸へとつなげていきます。

ユニ・チャームの重要課題

男性用軽度失禁商品のラインアップ拡充
高齢者人口が急速に増加するなか、いつまでも自分らしく快適に過ごせる健康寿命延伸の実現に向け、状態や生活スタイルに応じて、軽・中・重度の3つのコンセプトで商品を展開しています。これまで軽度失禁市場は女性用が中心でしたが、男性でも“軽い尿もれ”で悩まれている方が多いことから、男性用尿ケア専用品「ライフリー さわやかパッド」シリーズの吸収量のラインアップを拡充するなど、早期のセルフケア実現に向け取り組んでいます。

認知症予防の取り組み

ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」で健康寿命の延伸に貢献
世界が未だ経験したことのない超高齢社会にあって、要介護となる原因の第1位になると予測されているのが認知症です。認知症の予防には、運動習慣やバランスのよい食事の「生理的アプローチ」と、趣味やボランティア、近所づきあいなどを通して人と関わる「認知的アプローチ」の両面からのアプローチがよいとされています。当社では、排泄トラブルがあっても、積極的に外出できるよう、排泄ケア商品を通して、健康寿命の延伸に寄与してきましたが、そういった商品を使用しながら、運動と社会参加を促し、認知症予防に役立つ取り組みとして、ライフリー 「ソーシャル・ウォーキング」を開催しています。
2018年度には、全日本ノルディック・ウォーク連盟と協力してソーシャル・ウォーキングの体験会を17回開催。700名を超える参加者がありました。2019年度にも継続して実施していきます。また、ソーシャル・ウォーキングをさらに広めるため、全国から自治体を募って「ソーシャル・ウォーキング講演会プログラム」を実施していく予定です。

※「ソーシャル・ウォーキング」とは、「社会参加&歩行」の造語で、人と関わり、楽しみながら歩くことで、参加しやすい形にした認知症予防のためのウォーキング。人と接することはもちろん、ボランティア活動や地域活動なども視野に、ウォーキングに社会参加という目的をもたせたプログラムです。

ユニ・チャームの重要課題

ペットとともに暮らせる環境づくり

人とペットの共生社会の実現に向けて
ユニ・チャームは、ペットフード、ペットトイレタリー用品など、ペット用品の開発・販売を通じて、ペットを取り巻く環境の向上にも取り組んできました。動物と触れ合うとき、多くの人は笑顔になり、癒やしを感じることができます。そればかりでなく、介護を受けている高齢者がペットと触れ合うことは、高齢者の自立を促し、QOLを向上させる可能性があります。そのため、ユニ・チャームは「人とペットの共生社会」を目指し、人と動物が互いによい影響を及ぼしていることを明らかにするための取り組みを進めています。
その一環として、動物と触れ合うことでストレスを軽減して安心感を与えるなど、精神的によい効果をもたらして健康を回復させる「アニマルセラピー」を科学的に分析する活動を始めました。2018年にJAHA(公益社団法人日本動物病院協会)と協働で特別養護老人ホームで行った調査では、動物と触れ合うことで幸せホルモンが増加したり、リラックスしている状況を示す心拍の変動、笑顔の回数が増加していることが確認できました。さらに、2018年11月には、犬と一緒にウォーキングすることによる、飼い主と犬、双方のホルモン分泌、心拍数の変化を測定しました。約2kmの距離を一緒にウォーキングすることで、多くの人と犬に、喜びを感じていることを示すホルモンが増加していることが確認できました。他にもペットフードやペット医療の充実によりペットの平均寿命は延び、高齢となったペットに介護が必要になる事例も増えていることから、当社はペットの介護用マットや通気性のよいペットシート、衛生用品などを開発、販売しています。

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