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戦略と進捗2017

統合レポート2017 Integrated Report

ユニ・チャームの持続可能な成長ストーリー

戦略と進捗2017

2.ものづくりから価値づくりへ

消費者からの圧倒的な支持を獲得

国内外で不織布・吸収体を取り巻く競争が激化しており、消費者のニーズに合った革新的な商品が求められています。
ユニ・チャームでは、消費者から圧倒的な支持を得て、ユニ・チャームの商品を継続して購入していただける仕組みづくりを国内外の参入する各地域で行っています。

【真のニーズの追求】

ユニ・チャーム商品の評価や感想は、利用者から直接聞くことが難しいものが大半です。そのため、ユニ・チャームのスタッフが現地の生活に密着した徹底的な調査を行い、消費者の潜在意識にある真のニーズの追求に努めています。その上で、地域の文化や生活スタイルの違いも考慮し、地域ごとの異なるニーズに合わせて商品を開発しています。

【地域のニーズに合わせた商品開発】

商品開発にあたっては、ユニ・チャームが創業以来、培ってきた不織布・吸収体の加工・成形技術を活かし、肌にやさしい、モレない、ムレない、しめつけないなど、商品の基本機能を高めています。日本で培った技術を駆使して開発された高品質な商品を海外市場に積極的に導入し、圧倒的な品質での差別化を図ることを目指しています。消費者が求めるニーズは絶えず変化しているため、消費者ニーズを先取りして次々と革新的な商品を生み出すことで、消費者の期待を超える驚きを与え続けることに努めています。
また、地球環境の改善に貢献するため、使用済み紙おむつのリサイクルシステムを開発し、自治体や回収業者との協同による実証実験を進めています。

(事例①)新興国でのベビー用紙おむつ
現在、アジア地域を中心とした新興国でベビー用紙おむつの需要が急速に高まっていますが、所得水準がまだ低いため、紙おむつを買いたくても買えない方が多く、日本に比べて普及が進んでいないのも現状です。
ユニ・チャームは、世界中の人々に快適と感動と喜びを提供することを社是としています。その実現に向け、新興国においては、「モレない」「ムレない」などの基本機能は維持しながら、その地域において重要度の低い機能は徹底的に省くことで、お買い求めいただきやすい価格水準の紙おむつを提供しており、ベビー用紙おむつの使用普及が進んでいない地域では多くの消費者の皆様から高い評価をいただいています。

(事例②)日本でのベビー用紙おむつ
市場の成熟化が進む日本では、赤ちゃんには「お肌にやさしい」高品質な紙おむつを使いたいというニーズが高まっています。そのため、赤ちゃんのお肌に安心なプレミアムライン「Natural moony(ナチュラル ムーニー)」シリーズを、2016年より発売しました。生まれたての赤ちゃんのお肌に安心して使えるよう、赤ちゃんのお肌に触れる表面シートに日本初※1となるオーガニックコットン配合シートを採用してふわふわ感を20%アップ※2し、加えて表面シートに「100%植物由来油剤」の浸水剤を塗布し、お肌と同じ弱酸性を実現しました。
近年は、アジア地域でも品質に優れた日本のベビー用紙おむつが求められる傾向にあることから、これら地域へも展開しています。
※1 日本国内の主要ベビー用紙おむつの表面シートにオーガニックコットンを配合、2016年3月ユニ・チャーム調べ
※2 圧縮時の厚み変化 当社従来製品比

(事例③)低出生体重児への取り組み
低出生体重児(2,500g以下)の出生率が近年増加傾向にあることから、2014年に日本の病産院向けに発売した低出生体重児専用紙おむつ「ムーニー エアフィット」を海外にまで展開しています。
台湾では、妊娠24週目にわずか339gで生まれた男の子の成長を姿勢を変えることなくおむつ交換ができる技術で支えました。今後も世界において新生児集中治療室(NICU)でがんばる赤ちゃんの健やかな成長を支えていきます。

(事例④)地域活性化への取り組み
愛媛県四国中央市での「乳児紙おむつ支給事業」への協賛や、生産拠点のある静岡県掛川市へのお子様の出生届時にお祝いの品として贈るベビー用紙おむつの寄付などで、お子様の健やかな成長と子育てをするご家庭を支えています。また、2017年からは災害対策や健康増進などでも掛川市と連携を図ることで、地域の活性化を目指しています。

(事例⑤)日本での大人用排泄介護用品
高齢者人口が急速に増加するなか、いつまでも自分らしく快適に過ごせる健康寿命延伸の実現に向け、状態や生活スタイルに応じて、軽・中・重度の3つのコンセプトで商品を展開しています。これまで軽度失禁市場は女性用が中心でしたが、男性でも“軽い尿もれ”で悩まれている方が多いことから、男性用尿ケア専用品「ライフリー さわやかパッド 男性用」の吸収量のラインアップを拡充し、早期のセルフケア実現に向け取り組んでいます。
テープ止めの紙おむつでは、加齢に伴う筋肉量や運動量の低下で足まわりが細くなってしまうことによって発生する足ぐりのすきまからのモレを低減する特許技術「すきまピタッとギャザー」を商品に搭載し、モレ率を従来の4分の1に低減しました。

また、目的を持って社会と触れ合うことで閉じこもりゼロを目指した「ソーシャル・ウォーキング」体験会を東京、大阪で開催し、体験会参加者の皆様から高いご満足をいただいています。

※ 「社会参加&歩行」の造語で、人と関わり、楽しみながら歩くことを誰もが取り組みやすい形にした認知症予防のためのウォーキング(地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所の監修のもと、当社考案。)

(事例⑥)使用済み紙おむつのリサイクル
一部の使用済み紙おむつはリサイクルされていますが、低質パルプを紙おむつとして再利用するには排泄物に含まれる菌の感染の危険性が拭えませんでした。また、再資源化工程で設備の目詰まりの原因となる紙おむつに含まれる高分子吸収ポリマー(SAP)の処理の問題を抱えていました。ユニ・チャームは、消費財メーカーとして地球環境の改善に貢献するため、独自のオゾン処理により衛生的な上質パルプを抽出するリサイクルシステムを開発しました。使用済み紙おむつから低質パルプを抽出した後、独自のオゾン処理を加えることにより、SAPを酸化させて水と二酸化炭素にまで分解し、バージンパルプと同等の衛生的で安全な上質パルプへと再資源化が可能となりました。
現在、鹿児島県志布志市において、自治体や回収業者との協同により、このリサイクルシステムの試験的運用を進めており、2020年までに志布志市内における本格的な分別回収と再資源化を目指しています。

【商品価値の徹底的な訴求】

消費者に商品をお買い求めいただくためには、商品の価値を最大限に消費者の皆様に伝え、実際に手にとっていただくことが重要です。ユニ・チャームでは、その国・地域の文化や習慣を深く理解し、その国・地域の消費者の心の琴線に触れるようなコミュニケーション手法を開発し、テレビCMと連携した店頭での販促活動やデジタルマーケティングなどを積極的に行っています。
圧倒的な商品価値を伝えきるコミュニケーションで消費者の心に宿る強いブランドを構築し、継続的に安心してユニ・チャームの商品を購入していただける消費者層の拡大に努めています。

【商品を津々浦々まで配荷】

新興国でベビー用紙おむつや生理用品の普及が拡大する一方で、流通環境が整っていない国や地域が多いのが現状です。スピーディーに普及を拡大させるためには、広範囲に散らばる数百万に及ぶ小規模小売店に対して効率的に営業活動を展開し、より多くの店頭へ、より多くの商品を陳列する必要があります。
ユニ・チャームは、現地の有力な卸売業者様との信頼関係を構築し、販売方法や商品知識についての勉強会を定期的に実施しています。現地の有力な卸売業者様と良好なネットワークを形成し、商品を津々浦々まで徹底的に配荷する仕組みを構築していることが、新興国での高い市場シェア確保の支えとなっています。

長期的な視点でのブランド認知率向上と使用者層の拡大

ユニ・チャームは、アジア地域において、現地女性を積極的に雇用すると同時に、女性の生理のメカニズムや生理用品に対する正しい知識を伝える「初潮教育」など衛生改善の支援を行っています。新興国の女性の活動的な生活と社会進出を応援することは、将来的にはその国や地域の発展につながり、結果として生活必需品であるユニ・チャーム商品の需要拡大や、現地でのユニ・チャームの認知率向上にもつながると考えています。

・新興国での女性の社会進出支援
アジア地域をはじめとした新興国では、まだベビー用紙おむつや生理用品などの衛生用品が普及途上であるばかりか、生理の知識がない、社会的な環境が整っていないなどの理由から女性の活動が制限され、社会進出が果たせないでいる国や地域があります。ユニ・チャームは、生理用品や紙おむつを提供するだけでなく、生理や衛生に関する正しい知識の啓発活動を実施するなど、女性の社会進出をサポートするための様々な取り組みを行っています。
インドにおいては、現地NGOなどの協力のもと、生理のメカニズムや生理用品に対する正しい知識を伝える「初潮教育」を2013年より継続して行っており、インドネシアやミャンマーへ取り組みを拡大しています。ミャンマーでは、初となる政府公認の初潮教育教材を開発しました。

 

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