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基本的な考え方・方針

1980年代より、成長著しいアジアの国々で生理用品や紙おむつの生産販売を進めてきたユニ・チャーム。私たちの変わらない願いは、“不快”を“快”に変える商品とサービスを世界のより多くの女性たちに届けることです。それぞれの地域で暮らす女性たちが、いっそう輝く社会づくりの一助となるよう、当社らしさを活かした貢献を目指します。

認識する社会課題

社会の課題 ユニ・チャームの取り組み
・新興国での衛生問題
・女子生徒の生理期間の登校抑制による学習機会の喪失
・女性の就労機会の制限による経済成長の停滞
・女性のワーク・ライフ・バランス問題
・ベビー用紙おむつの普及促進による育児負担軽減
・初潮・月経教育の開催による知識向上・生理用品の普及促進による女性の外出促進
・女性の就労環境の提供による所得水準の向上

SDGsへの貢献

当社の「女性の自立支援および衛生改善」に関する取り組みは、国連 持続可能な開発目標(SDGs)の「1.貧困をなくそう」「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「8.働きがいも 経済成長も」および「10.人や国の不平等をなくそう」にも合致すると考えます。自社の強みを活かし、世界共通の課題解決に向けてより一層の貢献を目指します。

ソーシャル・インパクト

ソーシャル・インパクト
新興国初潮教育参加者数

「女性の自立支援および衛生改善 」について当社では、後ほどご説明する「新興国における初潮教育」講座への参加者数を「ソーシャル・インパクト」指標としています。
「初潮教育講座」へは、2014年よりのべ756,333名の方にご参加いただきました。

取り組みの背景

女性の自立を継続的に支援し、活躍の場のさらなる広がりを目指して

南アジアや中東、北アフリカ地域では、文化的、社会的背景から女性の就学・就労の機会が限られ、昨今、徐々に進展がみられるものの、女性の社会進出には依然、多くの課題が存在しています。一部の国や地域には、生理中の女性の行動を制限する慣習が根強く残っている場所もあります。

それぞれの国や地域が抱える課題を克服し、女性が社会で活躍することは、平等なジェンダーの実現はもちろんのこと、貧困の解消や、地域の経済発展にもつながります。

世界中の女性が、いきいきと生活するための一助となるよう、これまでに蓄積した事業活動のノウハウを活かして、それぞれの国や地域の特性に合わせた商品・サービスを提供するとともに、啓発活動や働く場の創造を進めています。

ユニ・チャームの取り組み

生理・生理用品について気兼ねなく語れる世の中の実現を願い
ソフィ「#NoBagForMe」プロジェクトをスタート

『#NoBagForMe』プロジェクトロゴ

生理用品を購入する際、商品パッケージが見えないように紙袋や濃い色のレジ袋に入れて渡されるのが当たり前のようになっています。これは世の中の人々が生理に対して、「恥ずかしい」「隠したい」と感じているから。当社は、一人でも多くの女性が自分に合った生理ケアを知り、選択できることを目的として、2019年6月、「#NoBagForMe」プロジェクトを開始しました。

この主旨に賛同いただいた、プロジェクトメンバーは、さまざまな分野で時代をリードする5人の女性たち。プロジェクト活動の第一弾として、女性の体に自然に起こる生理について気軽に話すことができる空気を醸成し、生理に対する世の中の理解を深めるため、「購入時に紙袋で包む必要性を感じさせない」新しいパッケージデザインを開発してきました。2019年6月の第1回のキックオフミーティング以来、検討を重ね、SNSや街頭で消費者からの人気投票を実施し、2019年12月、まったく新しいパッケージの生理用品を「#NoBagForMe限定デザイン」として発売しました。なお、この「#NoBagForMe限定デザイン」はタンポン、ナプキン、おりものシートといった3つの生理用品カテゴリーそれぞれから誕生しています。

ソフィ#NoBagForMe限定デザイン

当社は、女性の体に自然に起きる生理についての理解を深める活動を通して、生理に対するこれまでの価値観を変化させ、女性がより活躍しやすい社会をつくることを目指していきます。

ミャンマーでの初潮教育と妊婦教育

ミャンマーにおける衛生的な生理用品の使用率は約46%で、地方ではボロ布で経血を処理する例も多く、雑菌によって命を奪われることもあります。当社では2017年からミャンマー国内の中学校で初潮教育を実施。NGOや現地の公共機関と共に、生理についての知識や適切なケアを解説するパンフレットを配布し、ナプキンの使い方を含めた教育を行っています。女子生徒が学校で学んだ知識について母親や友達に伝えることで輪が広がり、また一人の女性としての自覚を持つ大切な契機にもなっています。2019年度は203校で展開し、消費者に「安全と安心」を提供することで、地域社会との絆をつくることができました。

※ ユニ・チャーム調べ

また、約150の医院を訪問し、妊婦さんたちに向けて、妊娠中の健康管理や紙おむつの知識などを知ってもらうための場を提供してきました。

ミャンマーで販売している「マミーポコ」は輸入品で現地語の説明がないため、現地語のパンフレットを作成。妊娠期間中の栄養の知識と併せて、子どもの成長に合わせた紙おむつの選択・使用方法などを解説する他、母子手帳のような内容も記載し、子どもの成長を記録できるような工夫もしています。さらに、妊婦さんからの要望で動画の作成も進めています。この取り組みを今後も拡大し、ミャンマーでの母子の健康に貢献していきます。

インドにおける初潮教育・月経教育の進展

インド各地で初潮教育のプログラムの展開を拡大

当社は、世界中の女性がいつの時代も、自信を持って快適に誇りを持って生きることを願っています 。当社の商品やサービスを通じて、その手助けをしたいと考えています。女性たちの夢をかなえるための障壁となっている月経の知識不足を解消することで、 全ての女性がその人らしく生きられるよう支援することが私たちの理想です。

インドの都市部と農村部、どちらに住む女性たちもそのほとんどは、まだ 健康的な生活を維持するための正しい情報を十分に与えられていません 。そこで当社は、女性のライフスタイルに影響を及ぼす健康問題に関する十分な知識を与えることに焦点を当て活動しています。月経は女性に非常に身近で、また母性を達成する上で重要な役割を果たしています。 生理用品およびベビーケア商品を製造販売する当社だからこそ、女性たちに安全安心な月経期間を過ごしてもらいたいと考えています。

当社は、JICAや現地のNGOなどと協力し2013年にインドの子どもたち、とりわけ女子生徒に生理のメカニズムや適切なケアを教える初潮教育「Managing Menstruation-My Pride」を始めました。インドの少女たちが生理期間中も衛生的に過ごし、自信を持って活動できるようになることを目指すこの活動は、2019年度には15地域の1,021校で実施され、9〜17歳の女子生徒129,671名が参加しました。また、2019年度からは、このような初潮教育の内容をさらに浸透させるために、母娘で学ぶためのセッションも開始されました。デリーやジャイプールなどで5回開催されたセッションには、約500組の母娘が参加しました。

初潮教育を受講した生徒からは、「とてもよい内容で、情報量も多く、ためになった。ナプキンの必要性を実感した。Sofyを使ってみたい。」との感想が聞かれ、先生からは、「学校では取り上げなかった、とても可能性を感じる、必要とされている取り組みだ。」という声をいただきました。

月経教育の展開の拡大

2019年も女子生徒への初潮教育活動に加え、農村地域の女性への月経に関する正しい知識の啓発活動を行いました。生理用品の啓発活動を推進する者としての教育を受けた“ソフィ セヒヨギ”(セヒヨギとはアンバサダーの意)と呼ばれる女性を中心にして、コルカタやニムラナなどの農村部24地区で96回の月経に関するセッションを行い、5,000人以上の女性に正しい月経知識を広げ、生理用ナプキンの使用を促しました。

サウジアラビアで広がる女性の就労支援

かつてサウジアラビアでは、文化的、宗教的な理由により、女性は家族以外の男性と同じ室内にいることや、話すことを禁止されていたため、就労環境なども含め女性の活動には多くの制約がありました。そのため、当社は、現地の文化を尊重しながらも女性に就労機会を提供できるよう、2012年5月、サウジアラビアに女性専用の工場を設立し、運営を進めてきました。託児所や救護室、食事・休憩スペースを充実させ、障がいのある人でも働けるラインを整備するなど、働きやすい環境づくりを行い、現在約90名が働いています。

その後、女性の活躍の場は、生産工場以外でも着実に広がりを見せています。2018年6月、サウジアラビアで女性の運転免許取得が認められると、当社では他社に先がけて小売店の店頭や売場などで商品説明や推奨販売に従事する女性プロモーターを採用しました。また、セールスプランニングチームに配属された女性フィールド・マーケターは、社会も言語も異なる、幅広い世代の女性たちに向けて製品のデモンストレーションを行い、お客様との率直なコミュニケーションを通してマーケティングスキルを向上させ、よりよい製品作りにつなげています。さらに、サウジアラビアの商品開発部では、現在、部員の半数は女性です。男性社員と協力しながら、サウジアラビアの女性や母親たちのために生理用品や紙おむつの研究開発に励んでいます。

2019年8月には、サウジアラビアで女性の権利拡大につながる男女平等に向けた法改正が行われました。今後はさらに女性の社会進出が進むと思われますので、当社は女性の雇用や就労環境の向上を通じて、女性の自立を支援し、国連 持続可能な開発目標(SDGs)の「4.質の高い教育をみんなに」や「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の平等をなくそう」の達成に貢献していきます。

小さな命を応援する、低出生体重児向け紙おむつ

現在の日本において出生率の低下が懸念されています。また、生まれてくる赤ちゃんの約10人に1人は体重が2,500グラム未満の低出生体重児で、さらに1,500グラム未満の「極低出生体重児」も増えています。小さく生まれた赤ちゃんはNICU(新生児集中治療管理室)の保育器の中で育ちますが、本来はまだお母さんのお腹の中にいるはずの体はとてもデリケート。お世話をする際のちょっとした刺激もストレスとなってしまうため、NICUのスタッフは細心の注意を払ってケアをしています。

ところが、新生児よりも小さな赤ちゃん向けの紙おむつはなかったため、通常の紙おむつを切って使ったり、生理用のナプキンで代用したり、スタッフが苦労して対応していました。ムーニーは赤ちゃんの成長段階に合わせたおむつを提供することがコンセプト。小さく生まれる赤ちゃんが増えたのならば、その赤ちゃんにもピッタリのおむつを作るべき、との考えの下、低出生体重児用の紙おむつを2015年に発売しました。

保育器の中ではお母さんのお腹の中にいる状態にできるだけ近い環境が必要なため、胎児のように身体を丸めたポジショニング姿勢を保ったまま、医療処置もおむつ交換などのケアも行います。ポジショニング姿勢の赤ちゃんの体型に合わせた立体成形にしたり、この体勢を変えずに交換できるよう脇にミシン目を入れたり、現場の声を反映した工夫を施しています。その後も、NICUで働く医師や看護師など現場の声を反映しながら毎年改善してきました。今後もよりよい製品を通じて、小さな命を応援していきます。

ポジショニング姿勢のままおむつ交換ができるミシン目を搭載
わきにミシン目が入っており、パッドとしても使用できます
不要なおむつ交換を減らすおしっこサインを搭載

ちいさな いのち応援プロジェクト

当社が推進する「ちいさな いのち応援プロジェクト」は、低出生体重児のことを広く知ってもらい、NICUで成長する赤ちゃんを支援するための活動です。ムーニーブランドをご購入いただいた方に、当社の“ママと赤ちゃんの365日”応援サイト「ベビータウン」でポイント登録を行う際に「プロジェクトに賛同する」ボタンをクリックしていただくと、1回当たり10円がムーニーから寄付される仕組みです。寄せられた寄付金は、NICUで小さな命を守るために役立てられます。

2018年8月~9月に第1回目をスタートし、多くの賛同をいただき、2カ月間で3,484,800円の寄付が集まりました。2019年には11月から12月までの期間に第2回目のプロジェクトを実施。4,333,090円の寄付と、1,021名の応援コメントをいただきました。

 

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