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ユニ・チャームが目指す姿

超高齢社会を迎える現在、ユニ・チャームの使命は、高齢者の方がいつまでもその人らしく生活していくための支援をすることです。「年齢を重ねても自立して暮らし、豊かな社会生活を送りたい」と願う多くの方々をサポートできるよう、よりよい排泄ケアを目指した商品づくりやその提案を通じ、共生社会の実現に貢献しています。

取り組みの背景

適切な排泄ケアはいつまでも人生を楽しむ鍵

日常的な介護を必要とせず、自立した生活を送れる期間を示す「健康寿命」は、日本人の場合、「平均寿命」に対して男性で約9年、女性で約11年短いのが現状です。世界一の長寿国といわれる日本だからこそ、人々が長く人生を楽しみ、心豊かに暮らしていくためには健康寿命の延伸が欠かせません。

そこで注目されるのが、加齢に伴って起きるさまざまな老化現象(老年症候群)への早期の対応です。排泄トラブルは代表的な老年症候群のひとつであり、睡眠や運動、食事のあり方に悪影響を及ぼし、健康に自信が持てなくなるなどメンタル面も左右します。

当社では、排泄トラブルへの適切なケアを、健康寿命を延ばすための重要な鍵と考えて取り組んでいます。

ユニ・チャームの取り組み

「ライフリー」で健康寿命を支える、ユニ・チャームの挑戦

新たな「はいせつケア」の提唱でQOLの向上へ

現在の生活への満足度

当社では、「ライフリー」ブランドにおいて、トイレ動作の自立を支援する商品・サービスを提供してきました。自覚症状を感じる人に早期のセルフケアを広めていくため、2015年には従来の「介護おむつ」の枠から脱却。排尿トラブルを経験する幅広い人に向け、軽度・中度・重度のそれぞれのコンセプトから「はいせつケア」を提案しています。

特に、これまで「まだ自分が使うものではない」と考えていた軽度の方には専用のはいせつケア用品を提供し、外出の不安をなくし、社会参加の機会を増やせるよう支援。中度の方へは、モレを気にせず安心して使っていただけるようパンツを改良し、自分でトイレに行き排泄する暮らしを支えます。適切な排泄ケアを行った人はそうでない人に比べ生活満足度が高くなる傾向があり、「はいせつケア」の提唱を通して高齢者のQOL向上に貢献しています。

また、WEBサイト「排泄ケアナビ」でも、全国の施設・病院での調査に基づき、より良い排泄ケアについて情報を発信しています。

排泄ケアナビ

寝たきりにさせない!自立排泄を支えるパンツの技術革新

「モレへの不安」が紙おむつへの移行の原因に
テープタイプの紙おむつへ移行する理由
テープタイプの紙おむつへ移行後のトイレでの排泄環境

当社が実施した調査では、自分でトイレへ行って排泄できる方の多くが、「モレへの不安」により、テープ止めの紙おむつに移行していることが明らかになりました。モレは、主に足ぐりのすきまから発生します。加齢に伴う筋肉量や運動量の低下で、足回りが細くなってしまうことも要因のひとつと考えられます。

テープ止めの紙おむつの使用を始めると、体の状態が同じであっても、日中トイレに行く頻度が半減する、一人でトイレに行けなくなるなど自立度が低下し、結果として寝たきりを誘発します。トイレで排泄する生活を送ることが、生活動作や意欲を維持する上で極めて重要となっています。

特許技術でモレ率を従来品比4分の1まで低減
肌にやさしく面でフィットする「すきまピタッとギャザー」
肌にやさしく面でフィットする「すきまピタッとギャザー」

パンツタイプの紙おむつを使った自立排泄を続けていただけるよう、当社では足ぐりのすきまモレを低減する特許技術「すきまピタッとギャザー」を商品に搭載しました。面でしっかりフィットし、肌への密着度を高めることでモレ率を従来品比4分の1まで低減。さらに、ギャザー間の幅を広くし、ギャザーを高くすることでパンツを使われる方の約70%が併用されるパッドが出し入れしやすく、かつ違和感なくお使いいただけるよう改良しました。モレへの安心と簡単なパッド交換により、テープ止めの紙おむつへの移行を可能な限り遅らせ、トイレでの排泄を継続できるよう支援しています。

 

『ライフリーパンツ』 “スルッとはけてピタッとフィット”シリーズ
『ライフリーパンツ』 “スルッとはけてピタッとフィット”シリーズ

ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」で健康寿命の延伸に貢献

2025年には、日本の65歳以上の5人に1人がなると予測されている認知症。近年、息がはずむ程度の有酸素運動をすることで認知症予防に効果があることが分かってきました。有酸素運動の最も身近な手段は「歩くこと」。家の中に閉じこもらず、外出する習慣づくりが大切です。

当社は、一人ひとりの“生活者”の心と体の健康をサポートする企業として、赤ちゃんからお年寄りまでさまざまな世代に向けた商品やサービスを提供しており、これまで排泄ケアの側面から健康寿命を支えてきました。新たに、高齢化の進行に伴う「閉じこもり」や「認知症」といった社会問題の改善に寄与するため“目的”を持って“社会”と触れ合いながら歩く、ライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」で健康寿命の延伸に貢献します。

※「ソーシャル・ウォーキング®」とは

認知症予防には、適度な運動とバランスの良い食事で脳の健康状態を良好に保つ「生理的アプローチ」と、芸術や趣味・ボランティア活動などで社会との接触により脳を刺激する「認知的アプローチ」の、両面からアプローチすることが効果的と実証されています。「ソーシャル・ウォーキング®」とは、当社が地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所監修のもと考案した、手軽にできる「生理的アプローチ」の代表であるウォーキングに、“目的”を持って“社会”と触れ合う「認知的アプローチ」を組み合わせた認知症予防プログラムです。「社会参加&歩行」の造語で、人と関わり、楽しみながら歩くことを誰もが取り組みやすい形にした認知症予防のためのウォーキングです。

 

「社会参加+歩行」を体験

2016年10月、東京・日比谷公園と大阪・大阪城公園でライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」の体験会を開催しました。東京・大阪とも秋晴れに恵まれ、計110名が参加しました。
当日はライフリー「ソーシャル・ウォーキング®」を監修いただいた地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所の藤原先生による認知症予防に関する講義や、全日本ノルディック・ウォーク連盟の芝田指導員から歩き方や尿もれ改善に効果的な骨盤底筋トレーニング、施設ガイドの方からウォーキングコースにおける見どころのご紹介の後、実際に外に出て、ポールを使った「ノルディック・ウォーク」を実践いただきました。
参加いただいた方の9割以上から、「満足した」「今後の外出意欲がさらに高まった」との、喜びのお声をいただきました。

参加者の声
参加者
浅尾 友美 様

ポールを使ってのウォーキングは知りませんでしたが、きょう実際にやってみて、歩いているのに上半身の運動になっていることを実感しました。これまで認知症のことは、あまり意識してきませんでしたが、きょうの体験会がいいきっかけづくりになりました。認知症予防のためには、散歩や買い物、ボランティア参加など身近なことで用事をつくり、社会との関わりを持つことも大切だとのお話も伺えました。長生きすればそれだけ認知症のリスクは高まると思うので、今後は78歳になる自分の母親にも「ソーシャル・ウォーキング®」のことを伝えたいと思います。

専門家の声
地方独立行政法人
東京都健康長寿医療センター研究所
藤原 佳典 研究部長

私たちの研究チームは、日頃、高齢者の就労やボランティアなどの社会参加が、健康にどのような影響を与えるかを明らかにする研究を行っています。ユニ・チャームから健康寿命の延伸にこれまでと違うアプローチで貢献したいと相談を受けたときに、“歩くこと”と“社会参加”の意義をお伝えし、それを同時にできる「ソーシャル・ウォーキング®」の開発に協力させていただきました。高齢者ケアに関しては地域包括ケアシステムの名の下、国も在宅生活の延伸・充実にシフトしてきています。高齢者ご本人はもとより、家族や地域社会にとっても、今後ますます健康寿命を延ばすことの意義は高まります。ユニ・チャームには、民間企業ならではのスピード感や柔軟性を発揮して、国の描いている超高齢社会のビジョンづくりに参加して、社会全体のwin-winに貢献していただければと思います。

担当者の声
ユニ・チャーム株式会社
グローバルマーケティング本部
石橋 正樹

ライフリーは、1995年当時社会問題化していた「寝たきり介護」に対しリハビリパンツを発売し、寝たきりゼロを目指すことを提唱してまいりました。そして現在は、健康寿命延伸に向けて認知症は避けて通れない社会問題となっています。そこでライフリーでは、トイレの不安なく閉じこもりとならず社会と関わり外出を楽しんで認知症予防できる「ソーシャル・ウォーキング®」を推進し、社会に貢献したいと考えています。

Topics
自己対策で8割が改善!見逃せない男性の「ちょいモレ事情」

当社が20~50代の男性に実施した「トイレ事情・ちょいモレ事情」の実態調査では、年代に関わらず全体の84.6%が何らかの「ちょいモレ」を経験していると回答しました。モレにより、衛生面への心配のほか、人目を気にしたり、仕事に集中できないといった不安を抱える人が高い割合でいることが明らかになっています。

一方で、「ちょいモレ」に対して尿ケア専用品などで対策をしている人の7~8割は、不安の軽減や症状の改善を経験。対策により「毎日が楽しい」「仕事が充実している」などの日常生活の満足度も高くなっており、放置せずにしっかり対処することの重要性が示されました。

詳しくは尿モレ悩みのための情報サイト「男のちょいモレNavi by ライフリーさわやかパッド」をご覧ください。

今後も当社は、他人には相談しにくい尿もれの悩みの実態を探求し、気軽に相談しやすい環境づくりや快適性向上のため、商品や情報提供を通したサポートを続けていきます。

 

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