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生物多様性

 

基本的な考え方・方針

ユニ・チャームが提供する商品の多くは衛生的な日常生活に欠かせない消費財であり、資源の利用や廃棄物発生など地球環境と密接に関係しています。当社は世界中でよりよい商品を提供するためにアジアを中心としてグローバル展開を進めており、環境負荷低減の役割や責任が年々拡大しています。

また、当社は紙・パルプをはじめとする自然資本に依存した事業活動を行っています。したがって、生産工場からの排気や排水による自然環境への負荷は現在地球規模で進んでいる生物多様性の喪失と無関係ではないと認識しています。

事業活動が生物多様性に与える影響を理解、管理した上で、事業の持続可能性を高めます。

生物多様性におけるリスクと機会

当社のリスクとして、①資源(特に紙パルプ、パーム油および農作物)調達時に発生する生物多様性への負の影響発生による資源調達の不安定化・操業率の低下や、調達コストが不安定化する恐れ、②自社拠点の操業時に発生する生物多様性への影響による現状回復のための費用発生、操業停止や消費者の買い控えが発生する恐れがあります。

一方当社の機会として、①持続可能な認証材の積極的な活用によって安定供給やコストの抑制につながること、②小売業との協働で生物多様性に配慮した商品の提供による売上拡大が期待できます。

マネジメント体制

当社は年4回、社長執行役員を委員長としたCSR委員会にて環境活動、品質課題、社会的課題やガバナンス上の重点課題について計画と進捗を共有しています。具体的な計画については、2017年8月に提言されたTCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosure)の提言に基づき、「Eco Plan 2020」をベースとして報告を行っています。

また、社外の専門家や有識者との意見交換を通じて生物多様性に関する課題認識やマテリアリティの特定、見直しを行うことで課題形成を行い活動の指標を設定しています。「Eco Plan 2020」において、原料については、CSR本部・開発本部購買部・海外拠点購買と協働で持続可能性が担保された第三者認証原料への切り替えを進めており、途中経過については、CSR委員会で報告するともに、ホームぺージ上での公開を進めています。

「Eco Plan 2020」持続可能な原料調達の目標、実績(「Eco Plan 2020」より抜粋)
実施項目 2015
実績
2016
実績
2017
目標
2017
実績
判定 2018
目標
2020
目標
②持続可能な
原料調達
■紙・パルプ調達先第三者保証
(日本)
82% 80% 90% 94% 95% 100%
■紙・パルプ調達先第三者保証
(海外)
- 84% 85% 87% 90% 100%
■パーム油の調達先第三者保証
(日本)
0% 調査
開始
現状
把握
把握
完了
実績作り10% 100%

また製造に基づく拠点への影響を最小限に抑えるために、産業廃棄物の置き場管理や処理業者の確認および排気や排水の測定を行っています。

生物多様性の取り組み

有識者との意見交換会1

当社の環境活動をより実効性のある取り組みとするため、2017年、財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)と意見交換をしました。

有識者との意見交換会2

2017年10月森林資源調達についてWWF様と意見交換を行い、「エコプロ2017」の森林資源についての展示に以下のコメントを掲載しました。

WWFご担当者の声
WWFジャパン
自然保護室
森林プログラム
古澤 千明 氏

世界では、今も毎年約650万ha(東京都の約30倍)の自然の森が消失しています。これには多くの理由がありますが、そのひとつに紙製品やパーム油といった林産物や農産物の生産があり、違法行為や貴重な自然の生態系の損失、地域住民との社会紛争といった問題にもつながっていることが報告されています。

WWFは、こうした問題を解決するには、生産者が環境や社会に配慮しながら物を作ることはもちろん、利用する側もそうして作られた商品を意識して選ぶ社会にしていくことが重要と考えます。

FSCとRSPOは、「森を守るマーク」として、これを実現するための手段のひとつです。こうした制度を活用することで、林産物とパーム油を生産、もしくは使用した商品を取り扱う事業者、そして消費者が、環境破壊や人権などの社会的な問題に加担することを防ぎ、同時に責任ある方法で物を作り、販売する事業者を応援できる仕組みになっています。

その他の有識者との意見交換会

2017年には、NGOのFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)、一般財団法人地球・人間環境フォーラムRAN(RAINFOREST ACTION NETWORK:レインフォレスト・アクション・ネットワーク)日本代表部、JATAN(熱帯林行動ネットワーク)、BCTJ(ボルネオ保全トラスト・ジャパン)とも意見交換会を実施しました。皆様からいただいたご意見を、今後の環境活動に活かしていきます。

JBIB(企業と生物多様性イニシアティブ)の取り組み

当社は、「企業と生物多様性イニシアティブ」(会長:三井住友海上火災保険株式会社、JBIB:Japan Business Initiative for Biodiversity)の考え方に賛同し、2009年よりネットワーク会員として参加しています。

FSC等の持続可能な第三者保証原料使用の推進

FSC等の持続可能な第三者保証材比率

当社商品に使用している紙パルプの中でFSCやPEFCやSFIなど持続可能な第三者保証を受けている紙パルプの比率は以下の通りです。

FSC認証紙の取り組み

一部の商品のカートンおよびダンボールにもFSC認証製品を取り入れています。

パーム油の持続可能性第三者認証の取得割合

2017年はRSPO認証油の使用はありませんでした。

廃棄物管理

廃棄物の発生量については汚染の予防と資源の有効活用で報告しています。

水系への排出モニタリング結果

法規制および自社基準の違反はありませんでした。

COD、BODの測定結果はサイトデータで詳細報告しています。

大気への排出モニタリング結果

大気への排出については汚染の予防と資源の有効活用で報告しています。

 

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