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2019年4月25日

 産学連携で、人と犬の触れ合いによる効果を研究

人と犬の双方の幸せホルモン増加を実証

201941214日 第15IAHAIO(人と動物との関係に関する国際会議)で発表

 

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:高原豪久)は、赤ちゃんからお年寄りまで、ペットも含め老若男女が共に支え合い、健康的な生活を送れるよう、「共生社会」の実現を目指しています。

この度、東京農業大学農学部バイオセラピー学科動物介在療法学研究室太田光明教授と共同で、アニマルセラピーを通じた高齢者とセラピー犬の触れ合いが双方にもたらす変化を研究しました。その結果、高齢者とセラピー犬の双方において、幸せな状態を示すホルモンである“オキシトシン”分泌量の増加が見られることを発見しました。

この研究結果は、2019年4月12日~14日にニューヨーク州で開催された第15回IAHAIOで発表しました。今回は、その研究結果の一部をご報告します。

【アニマルセラピーで高齢者の方とセラピー犬が触れ合う様子】

 

 

【研究のまとめ】

ご協力いただいた高齢者の多くの方は、アニマルセラピー実施中に笑顔になり、喜んでいる様子が見られました。オキシトシン分泌量は、アニマルセラピー実施後に増加したことから、セラピー犬との接触が、喜びをもたらすことが明らかになりました。アニマルセラピーの実施は、高齢者の方に対して喜びとともに、生きる活力を生み出すと考えられます。

またセラピー犬も同様に、アニマルセラピー実施後にオキシトシン分泌量が増加したことから、

人と触れ合うことにより喜びを感じていることが示されました。

 

■研究の背景

 近年、動物のもつ温もりや優しさに触れることができるアニマルセラピーは、情緒的な安定やQOL(Quality of Life)の向上を目的として、日本動物病院協会等の推奨により病院や介護施設で実施されています。高齢者介護施設におけるアニマルセラピーは、動物と触れ合うことにより、高齢者の方の笑顔の回数や会話が増え、生活の中に大きな喜びをもたらす効果があると考えられています。

そこで、高齢者施設に入居している高齢者とセラピー犬の触れ合いが、人と犬の双方に対して、どのような効果をもたらしているのかを研究しました。

 

■研究の概要

対象:高齢者施設入居者 累計37名、セラピー犬 累計35頭

時期:2018年3月~2019年4月(分析期間含む)

方法:以下の方法にて、高齢者とセラピー犬の唾液中のホルモン分泌測定と、高齢者の心拍変動測定による自律神経バランス解析を実施した。

①唾液中のホルモン分泌測定

アニマルセラピー実施前後の高齢者とセラピー犬の唾液を採取※1した。

唾液中のオキシトシン分泌測定を行い、実施前と実施後の増減から快の有無を判断した。

※1 採取において、倫理的確認を行い、本人及び家族の同意を得て、実施しました。

 

②心拍変動測定による自律神経バランス解析

高齢者にセンサー※2を装着し、アニマルセラピー実施前、実施中及び実施後の心拍変動を測定した。

自律神経機能のバランスを評価することで、リラックス状態、もしくは緊張状態のどちらにあるのかを判断した。

※2 東洋紡STC株式会社の心拍測定システムを使用。

 

■研究の結果

①唾液中のホルモン分泌測定

高齢者の83.8%、またセラピー犬の77.1%において、アニマルセラピー実施前と比較し、実施後にオキシトシン分泌量の増加が見られた。

 

 

 

②心拍変動解析からの自立神経バランス評価

高齢者は、アニマルセラピー実施中に副交感神経が亢進され、リラックス状態にあることを確認した。

 

 

 

※3 RRI:R-R Interval心拍変動間隔(ms:milli second ミリ秒1/1000 秒)

※4 HF:Hi Frequency高周波(変動)副交感神経

※5 SDNN:Standard Deviation of the NN intervals RR間隔の標準偏差

 

 

■研究参加メンバー

東京農業大学農学部バイオセラピー学科動物介在療法学研究室教授 太田光明

公益社団法人 日本動物病院協会

東洋紡株式会社 総合研究所

東洋紡STC株式会社

ユニ・チャーム株式会社

 

 

【東京農業大学農学部 太田光明教授のコメント】

 

 

ニューヨーク州Green Chimneys(Brewster)で4月12日(金)~14日(日)に開催された第15回IAHAIO Conference(人と動物の関係に関する国際会議)において、高齢者と犬との触れ合いにより双方のオキシトシンが増加すること、また高齢者がリラックス状態となることを発表しました。私たちは、動物との触れ合いにおける人(飼い主)のオキシトシン分泌効果を、2009年に初めて明らかにしましたが、第15回IAHAIOでは多くの方がオキシトシンを測定しており、オキシトシンは動物との触れ合い効果をみる基本的な指標になっているとの印象を受けました。今ではオキシトシン分析が、人と動物に関する研究のベースとして扱われていることに喜びを感じつつ、これからの研究において更なるアイデアが不可欠になるとも思いました。

また、今回発表した「高齢者と犬との触れ合いの効用」において、高齢者の“脳のドーパミン神経を活性化させる”可能性が高いことも報告しており、複数の先生から「とても興味深く、大きな意味がある。」という意見を頂きました。ドーパミン神経は年齢と共に減衰していくことが分かっていますが、犬との触れ合いで活性化することになれば、アニマルセラピー(犬との触れ合い)が老化の予防になると考えられます。今後、人と犬との触れ合いがもたらす双方への効果の検証をさらに進め、研究を深化させていきたいと思います。 


 



<<本件に関するお問い合わせ先>>

一般報道機関の方は、ユニ・チャーム(株)企画本部広報IR室

TEL:03-6722-1019

流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部

TEL:03-6722-1007

消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター

TEL:0120-810-539


 

 

 

 

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