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2017年05月22日

ユニ・チャーム、「便もれ」実態の調査を20,000人に実施
「ちょいもれ便」※1、5人に1人が経験

経験者の47%が何らかの対処で工夫している

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、軽い尿もれ専用品から大人用紙おむつを牽引するメーカーとしてお客様に様々な商品やサービスを提供しています。ライフリーは、排泄ケアをサポートしていく中で、同じく骨盤底筋(括約筋)の緩みからおこりうる「便もれ(便失禁)」についても対策が必要なのではないかと考え、実態調査を実施しました。今回、その調査結果の一部をご紹介します。

  • 軽い便もれや、下着への便付着を 「ちょいモレ便」と定義しています。

普段と変わらず外出を楽しむ様子 イメージ

普段と変わらず外出を楽しむ様子 イメージ

調査のまとめ

(1)成人の5人に1人は「ちょいもれ便」※1の経験あり

  • 性別では男性の経験率が高い傾向、年代別では大きな差は見られない。
  • 経験者の2割以上が「週に1回以上」の頻度で経験する。

(2)経験者の47.4%は工夫して何らかの対処をしている

  • 経験者の半数以上は、何も対処していない。
  • 何らかの対処者の内、約3割がティッシュや生理用ナプキンなどで工夫している。

調査概要

調査対象:20~79歳の男女

回答者数:20,000人

調査時期:2017年2月

調査方法:インターネット調査(データは、全てユニ・チャーム調べ)

調査結果

(1)あなたは最近6ヶ月以内に便もれを経験しましたか?(軽い便もれや下着への便付着を含む)

  • 5人に1人は「ちょいもれ便」※1の経験あり。回答者全体の約2割(3,920人)。

  • 経験率を性別で見ると、男性22.7%、女性16.5%で、男性は約4人に1人とやや高い傾向。

  • 年代別で見ると、20~30代 21.3%>40~50代 19.3%>60~70代 18.4%とやや年齢が若い方のほうが経験する方が多い傾向。

(2)「便もれ経験あり」と回答した人にお伺いします。
最近6ヶ月以内における便もれの頻度はいかがですか?

  • その頻度は、「週に1回未満」との回答が79.3%と最多である一方、「週に1回以上」が2割以上も存在する。

  • 年代別の経験は、20~30代 22.7%>40~50代 20.2%>60~70代 19.0%とやや年齢が若い方のほうが経験する方が多い傾向。

(3)「便もれ経験あり」と回答した人にお伺いします。
あなたは、何で対処をしていますか?

  • 「特に何も使っていない」と52.6%が回答し最多。また、経験者の47.4%は工夫して何らかの対処をしている。

「ちょいもれ便」※1経験者の声

  • 毎日いつでてしまうか分からないので、外出時には気が気じゃない。下着についてしまうと洗ってもなかなか落ちないし大変です。(43歳、女性)
  • 咳をした時や重い物を持った時など、だんだん頻度が増えてナプキンを使って対処しているが、あてる部分が大きいので、肌がかぶれてしまう。(55歳、女性)
  • 満員電車など人混みの中にいると、ニオイが気になってすごく不安。(45歳、女性)
  • 外出するときは、いつも替わりの下着を持って出かけないと不安。(51歳、男性)

「便もれ(便失禁)」の原因

「便もれ(便失禁)」には大きく3つの種類があり、内肛門括約筋※2が緩いため、本人がコントロールできず知らないうちにもれてしまう「漏出性便失禁」と、外肛門括約筋※3が緩いために我慢できずにもれてしまう「切迫性便失禁」および重い物や咳・くしゃみをした時に便がもれる「腹圧性便失禁」があります。漏出性便失禁の原因として大きくは神経の損傷などが、切迫性便失禁の原因としては骨盤底筋のぜい弱化や過敏性腸症候群などがあげられます。原因に関わらず、下着に少量つく程度のもれであることがほとんどです。
  • 肛門にごく近い直腸の部分にある、腸のまわりを取り巻くような方向に走る括約筋。
  • 肛門を取り巻くように走り、肛門を閉じる働きがある肛門括約筋のうち、肛門の出口近くにある。

NPO法人日本コンチネンス協会 会長 西村かおる先生

便もれは「知られたくない」「恥ずかしい」という感情を引き起こし、生活への悪影響を及ぼしがちです。便もれによって行動の制限が出てしまい、仕事や旅行などの外出や対人関係を控えることにつながります。
ティッシュペーパー、パンティライナーなどの代替品は気軽に使えるというメリットもありますが、一方で回避できない問題もあります。 一つはスキントラブルです。便もれは、漏れ出た便に潜む消化酵素が肌に付着することで肌の炎症を引き起こします。便失禁の程度によっては、代替品では対応しきれないこともあり、医学的観点から専用品の利用には賛成です。
もう一つはニオイの問題です。代替品では消臭効果が薄いため、他の人からニオイに気付かれたくないという方も専用品を利用してみると良いかもしれません。

当社の考察

今回の調査では、「尿もれ」に比べると今まであまり認識されてこなかった「便もれ(便失禁)」にも多くの経験者がいることがわかりました。成人の5人に1人は、「ちょいもれ便」※1を経験し、経験者の半数以上は「特に何も使っていない」状態でした。一方、経験者の47.4%は代替品(ティッシュや生理用ナプキンなど)で工夫して対処していることが確認できました。

また、当社が別途調査した「便もれのきっかけ」(下記グラフ参照)では、個人差はありますが、便もれ症状が起きたきっかけは「急な便意で間に合わなかった」「おならをした時」が約半数を占めました。その他のきっかけも日常に潜むものが多く、一度「便もれ(便失禁)」を経験した方は、いつ・何処で便がもれるかわからず、常に不安で仕方がない状態になっていると考えられます。

当社では、他人には相談しにくい「便もれ(便失禁)」の不安や悩みの実態を探求し、少しでも相談しやすい環境作りに加え、快適に過ごして頂く一助になれるよう、今後とも排泄商品や尿もれ・便もれ情報の提供を通じてサポートを行って参ります。
今後、2017年5月下旬に、「便もれ(便失禁)」専用品をEC限定で発売の予定をしています。

 <<本件に関するお問い合わせ先>>

一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室 TEL:03-6722-1019
流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部 TEL:03-6722-1007
消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター TEL:0120-041-062

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