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2016年9月14日

名古屋大学大学院と共同で、赤ちゃんの触感による認知能力を研究

赤ちゃんが、やわらかく肌触りのよい紙おむつを選ぶことを実証

~第18回日本感性工学会大会(2016年9月9日~11日)にて発表~

 

 ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、名古屋大学大学院環境学研究科の大平英樹教授と共同で、乳児が紙おむつ装着時に触感を感じ、やわらかい紙おむつを選好するかについて、選好注視法※1とリーチング※2行動で触感認知能力について検証しました。この研究結果を、2016年9月9日~11日の第18回日本感性工学会大会にて発表しました。

 

 

《乳児による紙おむつの選好を検証する様子》

 

《研究のまとめ》

◆生後4~8ヶ月の乳児に、肌触りの異なる2種類の紙おむつを装着後、選好注視法により

 評価した結果、やわらかく改良された紙おむつの注視時間が長かった。

◆リーチング行動ができる乳児※3のうち、7割がやわらかく改良された紙おむつに手をのばし、

 選ぼうとする行動が見られた。

◆生後4~8ヶ月の乳児が、2つの触感の違う紙おむつを学習し、やわらかい肌触りの

 紙おむつを選ぶ能力があることを実証。

 

※1 2つの視覚刺激を並べて提示し、一方の刺激をより注視するかで乳児の視覚的好みを記録する方法。

※2 注意を引くものに手をのばす行動とそれをつかもうとする動作。

※3 生後5~8ヶ月を対象とする。

 

■研究の背景

 近年、乳幼児の新生児期において、触覚による刺激が脳の発達に重要であることが報告されております※4。こうした環境を受け、「ムーニー」は、赤ちゃんが心地よく安心できる素材や商品の開発を行うため、赤ちゃんの脳の血流変化や、唾液中のアミラーゼ酵素の分析を参考に、商品やサービスの提供をしてきました。

 そこでこの度、名古屋大学大学院環境学研究科の大平英樹教授との共同で、4~8ヶ月の乳児を対象とし、肌触りの異なる2種類の紙おむつで、やわらかい紙おむつを乳児自身が選ぶかを、選好注視法とリーチング行動により検証しました。この結果を、2016年9月9日~11日の第18回日本感性工学会大会にて発表しました。

※4 Minoru Shibata et al . : Broad cortical activation in response to tactile in new born, Developmental Neuroscience, 23(6), pp373-377, 2012.

 

■研究の概要

対象 :4~8ヶ月(日齢:118274)の合計22名(男9人、女13人)の乳児

期間 :2015 12月~2016年6月

装着サンプル:

  <P>やわらかく改良された紙おむつ

  <Q>一般的な紙おむつ

識別用サンプル:

  <無地白色の紙おむつ>デザインを施していない紙おむつ

  <赤色の紙おむつ>赤色のシールを貼った無地白色の紙おむつ

  <緑色の紙おむつ>緑色のシールを貼った無地白色の紙おむつ

 

(1)選好確認試験

【事前テスト】

 ①赤色、緑色を識別できるか、色の選択に偏りがないかを確認した。

 

【学習過程】

 ②赤色の紙おむつを乳児に見せ、Pを装着し、3分間安静に過ごす過程を3回繰り返し、赤色の紙おむつがPであることを乳児に学習させた。

 ③緑色の紙おむつを乳児に見せ、Qを装着し、3分間安静に過ごす過程を3回繰り返し、緑色のシールを貼った紙おむつがQであることを乳児に学習させた。

 

【選好検証】

 ④赤色の紙おむつと緑色の紙おむつを乳児に見せ、どちらの紙おむつを乳児が選択するかを検証した。提示は持ち手を変え3回実施した。

※シールの色や、選好検証時の紙おむつの持ち手はすべてランダムに提示した。

 

 

(2)行動コーディング解析

 ビデオ録画された選好検証中の乳児の様子を行動観察した。観察項目は、乳幼児が紙おむつを「触る」「手に取る」「見る」の3つに設定。また、3回実施した選好検証のうち、評定者が偶然と判定しなかった1回目を解析対象とした。

 

■研究の成果

①選好検証時の乳児の注視時間の解析結果

2種類の紙おむつを提示中、どちらの紙おむつを長く見たかを注視時間で比較した結果、Pの注視時間は、Qの注視時間よりも有意に長いことを実証した。

*注視時間率=注視時間/提示時間×100

 

②乳児のリーチング行動解析結果

 評価を行った乳児22名のうち、紙おむつに手をのばすリーチング行動が見られた

 乳児は、15名(日齢:161274日)であった。この内、7割の乳児がPを選好した。

 

 

■研究参加メンバー

ユニ・チャーム株式会社 生活科学研究グループ

松代 茜

菅 文美

丹下 明子

石川 浩樹

名古屋大学大学院環境学研究科

大平 英樹

 

【名古屋大学大学院環境学研究科 大平 英樹教授のコメント】

 

 

 乳児が本研究の課題を遂行するためには、触覚に基づいて複数の紙おむつの価値を評価する、その価値を色の手掛りと連合させる学習を行う、価値の高い紙おむつを注視やリーチングにより選択する、という多段階の能力が必要となります。本研究は4~8ヶ月の乳児がこうした意思決定の能力を持つことを実証したものであり、これは学術的にも驚くべき成果であると思います。本研究は心理学的に精緻に計画されており、今回報告された結果は信頼できるものであると考えられます。

 

■当社のコメント

 これまで、言葉をしゃべることのできない赤ちゃんが自分の意思を表現して相手に伝えることは難しいと考えられていました。しかし、今回の研究結果から、ねんね~はいはい期の赤ちゃんでも、自らの意思でやわらかい紙おむつを選好できる能力があることが実証されました。赤ちゃん自身がやわらかい紙おむつを使いたいと感じていることから、赤ちゃんのために商品を選ぶお母さんは、品質・肌触りを含めやわらかくて安心できる紙おむつを選んでいただきたいと考えております。

 当社では、今後も赤ちゃんの健やかな成長のために、力を尽くしてまいります。

 

《ご案内》

本研究は、2016年9月16日(金)にニュースリリース配信予定の、新発売『Natural moony(ナチュラル ムーニー)』の開発検証に応用されております。
http://www.unicharm.co.jp/company/news/2016/index.html

 

≪本件に関するお問い合わせ先≫

一般メディアの方は、ユニ・チャーム(株)広報室

TEL:03-6722-1019

流通業界紙・誌の方は、ユニ・チャーム(株)営業企画部

TEL:03-6722-1007

消費者の方は、ユニ・チャーム(株)お客様相談センター

TEL:0120-192-862

 

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